東海道・山陽・九州新幹線は、東京駅~新大阪駅~博多駅~鹿児島中央駅を結ぶ新幹線路線です。
東京から鹿児島中央まで、1本の線路で結ばれていますが路線としては3つに分かれており、東京~新大阪間が東海道新幹線、新大阪~博多間が山陽新幹線、博多~鹿児島中央間が九州新幹線となっています。
それぞれの区間を、JR東海、JR西日本、JR九州の異なる3事業者によって運行されています。
目次
東海道・山陽・九州新幹線 一本に見える各路線の違いについて
東海道新幹線は特にビジネス輸送を念頭に置いていることから、平日の利用が非常に多い路線です。年末年始などの期間以外では、単身赴任者が東京から地元へ帰宅する金曜日の夕方が最も混雑します。また、その逆の流れとして、月曜日や連休明けの上り方向もかなり混雑します。
山陽・九州新幹線は、ビジネス輸送も多々ありますが、観光路線としての役割もあり、車両もN700系8両編成に代表されるように、輸送力より快適性に力を入れているものが多くみられます。
東海道新幹線を走る車両は、すべて16両編成1323席という原則があります。これは他の新幹線路線と比べて輸送力が段違いに多いということもありますが、ダイヤ乱れが発生した場合に、ただちに別の車両で代走させることもできるため、影響を最小限に抑える役割も果たしています。
一方、山陽・九州新幹線を走る車両は、そのような制約がなく、輸送密度も東海道新幹線ほど高くないことから、8両編成で指定席の快適性を高めた車両が主軸として活躍しています。
東海道・山陽・九州新幹線の駅名一覧
所在地:東京都千代田区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:東京都港区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:横浜市港北区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:神奈川県小田原市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:静岡県熱海市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:静岡県三島市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:静岡県富士市
停車列車:こだま
所在地:静岡市葵区
停車列車:ひかり(一部)こだま
所在地:静岡県掛川市
停車列車:こだま
所在地:浜松市中区
停車列車:ひかり(一部)こだま
所在地:愛知県豊橋市
停車列車:ひかり(一部)こだま
所在地:愛知県安城市
停車列車:こだま
所在地:名古屋市中村区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:岐阜県羽島市
停車列車:ひかり(一部)こだま
所在地:滋賀県米原市
停車列車:ひかり(一部)こだま
所在地:京都市下京区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:大阪市淀川区
停車列車:のぞみ、ひかり、こだま(全列車)
所在地:大阪市淀川区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:神戸市中央区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:兵庫県明石市
停車列車:のぞみ(一部)、ひかり(一部)、こだま
所在地:兵庫県姫路市
停車列車:のぞみ(一部)、みずほ(一部)、ひかり(一部)、さくら(一部)、こだま
所在地:兵庫県相生市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:岡山市北区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:岡山県倉敷市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:広島県福山市
停車列車:のぞみ(一部)、ひかり、さくら、こだま
所在地:広島県尾道市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:広島県三原市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:広島県東広島市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:広島市南区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:広島県岩国市
停車列車:ひかり(一部)、こだま
所在地:山口県周南市
停車列車:のぞみ(一部)、ひかり(一部)、さくら(一部)、こだま
所在地:山口県周南市
停車列車:のぞみ(一部)、ひかり(一部)、さくら(一部)、こだま
所在地:山口県山陽小野田市
停車列車:こだま
所在地:山口県下関市
停車列車:ひかり(一部)、さくら(一部)、こだま
所在地:北九州市小倉北区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:福岡市博多区
停車列車:のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだま(全列車)
所在地:福岡市博多区
停車列車:みずほ、さくら、つばめ(全列車)
所在地:佐賀県鳥栖市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:福岡県久留米市
停車列車:みずほ(一部)、さくら、つばめ
所在地:福岡県筑後市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:福岡県大牟田市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:熊本県玉名市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:熊本市西区
停車列車:みずほ、さくら、つばめ(全列車)
所在地:熊本県八代市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:熊本県水俣市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:鹿児島県出水市
停車列車:さくら(一部)、つばめ
所在地:鹿児島県川内市
停車列車:みずほ(一部)、さくら、つばめ
所在地:鹿児島県鹿児島市
停車列車:みずほ、さくら、つばめ(全列車)
東海道・山陽・九州新幹線の列車種別。のぞみとひかりの違いは?
東海道・山陽新幹線には以下の6つの列車種別があります。
のぞみ(東海道・山陽新幹線)
みずほ(山陽・九州新幹線)
ひかり(東海道・山陽新幹線)
さくら(山陽・九州新幹線)
こだま(東海道・山陽新幹線)
つばめ(山陽・九州新幹線)
「こだま」と「つばめ」は各駅停車タイプで分かりやすいのですが、「のぞみ」と「ひかり・さくら」は、どちらも速達タイプの列車になるので、何が違うのか分からない方もいるかと思います。
列車種別ごとに詳しく説明しますが、特に東海道新幹線の「のぞみ」と「ひかり」の違いを求めてアクセスされることが多い記事なので、ざっくり大きな違いを以下にまとめてみました。
- 「のぞみ」は最速列車なので絶対に後続列車に抜かされない
- 「のぞみ」の指定席を利用すると、数百円の加算料金がある(自由席なら無い)
- 東海道新幹線の「のぞみ」の停車駅は「東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪」で固定
- 東海道新幹線の「ひかり」の停車駅は、のぞみの停車駅+「豊橋・浜松・静岡・三島・熱海・小田原」のうち2~3駅
のぞみは、東海道・山陽新幹線の主力列車で、全ての列車が16両編成で運行されています。
自由席は1号車~3号車で、停車駅は主に、東京・新横浜・名古屋・京都・新大阪・新神戸・岡山・広島・小倉・博多です。
近年ではひかりの減便もあり、それを補完する役割として、山陽区間の姫路・福山・徳山・新山口にもそれぞれ毎時1本程度の列車が停車しています。
また、速達によるサービス料として、指定席を利用すると「のぞみ料金」が加算される列車です。
みずほは、山陽・九州新幹線を直通する列車の愛称であり、山陽・九州新幹線の主要駅を最速達で結ぶ列車にのみこの名前がつけられます。
自由席は1号車~3号車で、停車駅は、新大阪・新神戸・岡山・広島・小倉・博多・熊本・鹿児島中央です。
ただし一部の列車は、姫路、久留米、川内にも停車します。
全てN700系8両編成での運転となります。この列車も速達によるサービス料として、山陽区間で指定席を利用すると「みずほ料金」が加算されます。加算額はのぞみの指定席と同額です。
ひかりは、準速達タイプの列車で、のぞみが停まらない駅を補完する役割を持った列車です。東海道新幹線を運行するひかりは、全て16両編成であり、一部は山陽新幹線まで運行しています。
16両編成のひかりの自由席は1号車~5号車で、停車駅は、のぞみ停車駅に数駅が追加されたものとなります。
山陽新幹線内のみを運行する「ひかり」は現在はわずかしか存在せず、基本的には「こだま」の補完として細々と走る存在となっています。
さくらは、山陽・九州新幹線を運転する列車の愛称であり、山陽・九州新幹線の準速達列車としての位置づけにあります。
自由席は1~3号車で、山陽新幹線では、のぞみ、みずほの停車しない駅の補完を担っている列車でもあります。
N700系8両編成での運転が多いですが、九州新幹線で完結するさくら号には、800系が使用されることもあります。
こだまは、各駅停車タイプの列車で、東海道新幹線と山陽新幹線で運行形態が分かれています。
東海道新幹線を運行するこだまは、全て16両編成ですが山陽新幹線内を運行するこだまは、8両編成の車両が多く使用されます。
自由席のパターンは、2020年のダイヤ改正から変更となり、16両であれば1~6号車と13~16号車で、グリーン車以外全て自由席の列車も朝晩の通勤時間帯を中心に存在します。
つばめは、九州新幹線の各駅停車タイプの列車です。 800系が主に使用されますが、N700系8両編成が使用される列車もあります。
※原則としては九州新幹線完結ですが、ごく一部の列車が小倉駅発着となります。
列車種別ごとの停車駅の一覧
※凡例 ◎:全列車停車 ○:一部列車停車 ●:ごく一部の列車が停車駅名 | のぞみ | みずほ | ひかり | さくら | こだま | つばめ |
東京 | ◎ | – | ◎ | – | ◎ | – |
品川 | ◎ | – | ◎ | – | ◎ | – |
新横浜 | ◎ | – | ◎ | – | ◎ | – |
小田原 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
熱海 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
三島 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
新富士 | – | – | – | – | ◎ | – |
静岡 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
掛川 | – | – | – | – | ◎ | – |
浜松 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
豊橋 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
三河安城 | – | – | – | – | ◎ | – |
名古屋 | ◎ | – | ◎ | – | ◎ | – |
岐阜羽島 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
米原 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
京都 | ◎ | – | ◎ | – | ◎ | – |
新大阪 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | – |
新神戸 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | – |
西明石 | ● | – | ○ | – | ◎ | – |
姫路 | ○ | ● | ○ | ○ | ◎ | – |
相生 | – | – | ○ | – | ◎ | – |
岡山 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | – |
新倉敷 | – | – | ● | – | ◎ | – |
福山 | ○ | – | ◎ | ○ | ◎ | – |
新尾道 | – | – | ● | – | ◎ | – |
三原 | – | – | ● | – | ◎ | – |
東広島 | – | – | ● | – | ◎ | – |
広島 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | – |
新岩国 | – | – | ● | – | ◎ | – |
徳山 | ○ | – | ○ | ○ | ◎ | – |
新山口 | ○ | – | ○ | ○ | ◎ | – |
厚狭 | – | – | – | – | ◎ | – |
新下関 | – | – | ○ | ● | ◎ | – |
小倉 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | – |
博多 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
新鳥栖 | – | – | – | ○ | – | ◎ |
久留米 | – | ● | – | ○ | – | ◎ |
筑後船小屋 | – | – | – | ● | – | ◎ |
新大牟田 | – | – | – | ● | – | ◎ |
新玉名 | – | – | – | ● | – | ◎ |
熊本 | – | ◎ | – | ◎ | – | ◎ |
新八代 | – | – | – | ○ | – | ◎ |
新水俣 | – | – | – | ○ | – | ◎ |
出水 | – | – | – | ○ | – | ◎ |
川内 | – | ● | – | ◎ | – | ◎ |
鹿児島中央 | – | ◎ | – | ◎ | – | ◎ |