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夏の大阪発に続き、第2弾は広島発で発売!
9月8日、JR西日本は「サイコロきっぷ」の第2弾として、広島を発駅とする商品の発売を発表した。
JR西日本がネット予約専用で発売する「サイコロきっぷ」は、その名の通り6面サイコロを振って行き先を決める商品で、広島市内を発駅として、行先は「博多」「松江」「姫路」「金沢(加賀温泉)」となっている。
このうち、金沢が当たった場合は、括弧書きしてある加賀温泉駅で途中下車することも可能だ。
大阪発の商品と大枠は同じだが、大阪発の商品は行き先が7か所(レア1か所)あったのに対し、広島発の商品は行き先が4か所(レア1か所)と減っている。また、大阪発の商品は、レア行き先が当たる確率は36分の1だったのに対して、今回の商品はレア枠(金沢)が、9分の1の確率で当たるようになっている。
大阪発の商品については、以下の記事で詳しく記事にしているので、参考にしてもらいたい。
「サイコロきっぷ」の料金と買い方、利用期間について
博多:1/3(6面のうち2面)
松江:1/3(6面のうち2面)
姫路:2/9(6面のうち2面、出た場合はレア枠をかけて再抽選)(※)
金沢(レア):1/9(※)
※「姫路」の出目が出た際に、姫路が2/3、金沢が1/3の確率で再抽選が行われ、そこで出た行き先に決定される。
発売金額は、エントリー料金等を含めて1名あたり5,000円であり、行先にランダム要素があるとはいえ、目的地まで往復で特急または新幹線の普通車指定席が利用できることを考えれば、どこが当たったとしても破格の価格設定となっている。
仮にレア枠の「金沢」が当たらなかったとしても、これらの行き先はどこも魅力にあふれる観光地だ。そして、普通に特急や新幹線のきっぷを買うとすれば、片道だけで5,000円を超えるような区間ばかりだ。
ただ、松江へは広島~岡山が新幹線で、岡山~松江が在来線特急という非常に大回りな経路なので、JR西日本の公表している割引率(75%)とは、ややかけ離れた印象がある…。
インターネット専用の商品であり、かつ購入にあたっては事前にエントリーを行う必要がある。
エントリー料金(4,500円)と専用アプリ(WESTERアプリ)でサイコロを振って目的地を決定することで「エントリー」が完了した扱いとなる。
その後、乗車日と乗車列車を決定して、残金の500円を支払うことで購入完了となる。
なお、1回のサイコロで同時に3人分、同じ行き先のきっぷを購入(2人目以降は5,000円で購入する形となる)が可能であるため、家族や友人などとの旅行にももちろん利用可能だが、大阪発の商品は最大6名まで購入できたので、大人数での旅行には不向きになった。
なお、大阪発の商品であったアプリでのエントリーが完了してから切符の購入ができるまでのタイムラグについては記載がなく、エントリー受付後すぐに発券することも可能となったようだ。
エントリー期間
⇒2022年9月15日(木)~2022年10月22日(土)
発売期間
⇒2022年9月15日(木)~2022年10月29日(土)
利用期間
⇒2022年9月16日(金)~2022年10月31日(土)
有効期間
⇒利用開始日から連続する3日間
購入方法の詳細については、以下に公式サイトがオープンしているので確認してほしい。
広島発サイコロきっぷは期間中に1回のみエントリー可能
大阪発の商品では、期間中に1人あたり2回のエントリーが可能だったが、広島発の商品は期間内に1度のみエントリーが可能となっている。よって、大阪発の商品にあったような、2連続で同じ行先になったらレア行き先が必ず当選する。ということはない。
「サイコロきっぷ」は今後も発売されそうな予感
7月に大阪発のサイコロきっぷが発売されてからわずか2か月で違う発駅の商品が登場したとなると、サイコロきっぷは概ね好評という評価なのだろう。確かに、なんでも「ガチャ」が流行する時代。旅行をガチャにするというのは、若い世代を中心に人気なのかもしれない。
行き先は自由に選べないものの、学生など若い世代にとっては、もしかしたら初めての鉄道旅行かもしれない。
それならどこが当たっても、どのようなプランで旅行計画を立てるかも含めて楽しいものになるだろう。サイコロきっぷは、そのような需要を上手く取り込んだ商品だと言えるのではないか。
今回の広島発の商品も好評であれば、今後も発駅や行き先を変えた「サイコロきっぷ」が発売されることになるだろう。