2020年6月末で失効するEX予約グリーンポイントの有効期限延長について詳しく

東海道新幹線「ぷらっとこだま」は今でも本当にお得なのかを考える

目次

東海道新幹線に安く乗るために昔から愛用されてきた「ぷらっとこだま」

ぷらっとこだま」は、JR東海の子会社である「JR東海ツアーズ」が発売している旅行商品で、東海道新幹線に安く乗るための手段としては昔から「鉄板」の扱いでした。しかし、きっぷを購入するのではなく「旅行商品」という特性上、前日までに購入が必要だったりと。扱いに制約があるというのが曲者です。

参考 ぷらっとこだまJR東海ツアーズ

そんな「ぷらっとこだま」に焦点を当て、今でも本当におトクなのかについて検証してみようと思います。ぷらっとこだまはいろいろな区間に設定されていますが、今回は利用が多そうな「東京~名古屋」間を中心に検証していきます。

「こだま」についての基本的な知識は、以下のページに記載しています。

東海道・山陽新幹線『こだま』の停車駅や自由席、運行パターンを解説(2019年9月)

「ぷらっとこだま」と他サービスの料金を比較する(普通車)

「ぷらっとこだま」には、通常期用(通常期と閑散期に適用)と、繁忙期用(繁忙期に適用)の2種類の料金が用意されていますので、それらを主要な商品と比較していきます。また、ワンドリンク券がぷらっとこだまには付いていますが、それは金額換算しないものとします。

普通車指定席との比較

まずは普通車指定席と比較してみます。

  • 普通車指定席(通常期):11,090円
  • ぷらっとこだま(通常期):8,500円
  • ⇒2,590円 ぷらっとこだまがお得

  • 普通車指定席(繁忙期):11,290円
  • ぷらっとこだま(繁忙期):9,700円
  • ⇒1,590円 ぷらっとこだまがお得

通常期の普通車指定席と比べると2,590円もの差額があり、かなりお得に思えます。繁忙期になると差は縮まり、1,590円の差額に縮まります。
ただし、当然ですが「普通車指定席」は、「こだま」以外に「ひかり」にも乗車できます。東京~名古屋間であれば、のぞみ加算料金210円をさらに払えば、「のぞみ」にも乗車可能です。

普通車自由席との比較

では次に、普通車自由席と比べてみましょう。

  • 普通車自由席(通常期):10,560円
  • ぷらっとこだま(通常期):8,500円
  • ⇒2,060円 ぷらっとこだまがお得

  • ぷらっとこだま(繁忙期):9,700円
  • ⇒860円 ぷらっとこだまがお得

通常期プランの場合、普通車自由席と比べても2,060円もの差額があります。しかし、繁忙期にいたってはわずか860円の差額となります。 「普通車自由席」は、「こだま」以外に「ひかり」「のぞみ」にも乗車できますので、この860円をどう見るか…。もっとも、繁忙期なので自由席では座席確保ができない可能性がありますが。

EX-ICサービスとの比較

次は会員制の「エクスプレス予約」のうち、EX-ICサービスという、最もベーシックなサービスと比較してみます。EX-ICサービスは、繁忙期・通常期・閑散期の概念はなく、年間を通して同じ料金ですが、専用のクレジットカードが必要なため、学生さんなどには敷居が高くなります。

  • EX-ICサービス:10,130円
  • ぷらっとこだま(通常期):8,500円
  • ⇒1,630円 ぷらっとこだまがお得

  • EX-ICサービス:10,130円
  • ぷらっとこだま(繁忙期):9,700円
  • ⇒430円 ぷらっとこだまがお得

通常期プランの場合であれば、EX-ICサービスと比べても1,630円もの差額があるため、金額面ではある程度優位です。しかし、繁忙期にいたってはわずか430円の差額となります。 EX-ICサービスが「のぞみ」の指定席に乗れることを考えると、繁忙期の差についてはほとんど無いと思っても差し支えないのではと思います。

スマートEXサービスとの比較

次は、スマートEXサービスと比較してみます。こちらは手持ちの交通系ICカードと手持ちのクレジットカードで登録できるタイプです。繁忙期・通常期・閑散期の概念があります。 詳しくは以下のリンクからどうぞ。

参考 スマートEXサービススマートEX
  • スマートEXサービス(通常期):10,890円
  • ぷらっとこだま(通常期):8,500円
  • ⇒2,390円 ぷらっとこだまがお得

  • スマートEXサービス(繁忙期):11,090円
  • ぷらっとこだま(繁忙期):9,700円
  • ⇒1,390円 ぷらっとこだまがお得

スマートEXって高いんですね…。普段エクスプレス予約を使っているので、余計に高さが際立ちます。通常期プランの場合であれば、スマートEXサービスと比べても2,390円もの差額があるため、金額面では優位です。繁忙期でも1,390円の差額が発生します。 また、ここで紹介したスマートEXの料金は「ひかり」「こだま」の料金のため、「のぞみ」に乗車する場合は、東京~名古屋間でさらに210円の追加料金が必要となり、ぷらっとこだまとの料金差が開きます。

「ぷらっとこだま」と他サービスの料金を比較する(グリーン車)

ぷらっとこだまには、エコノミーと呼ばれる普通車指定席のプランと、グリーン車用のプランが用意されています。グリーン車プランは、エコノミープランに1,000円追加するだけで利用することができるので、時間はかかってもゆったり過ごしたいときには重宝すると思います。
ただ、他サービスでも「こだまのグリーン車」については、比較的安売りがされていますので、そこの比較もしていこうと思います。

通常購入との比較

通常の金額でこだまのグリーン(東京~名古屋)を購入する人はあまりいないと思いますが…。ちなみに、グリーン車には通常期・繁忙期は関係ありませんが、ぷらっとこだまの場合は、通常期・繁忙期が分けられています。

  • 通常運賃+料金(グリーン):14,750円
  • ぷらっとこだま(グリーン・通常期):9,500円
  • ⇒5,250円 ぷらっとこだまがお得

  • 通常運賃+料金(グリーン):14,750円
  • ぷらっとこだま(グリーン・繁忙期):10,700円
  • ⇒4,050円 ぷらっとこだまがお得

さすがに通常運賃と比べると大安売りです。

EX-IC・スマートEXの 「EXこだまグリーン早特」 との比較

「EXこだまグリーン早特」は、エクスプレス予約会員とスマートEX会員であれば利用でき、3日前までの予約で、こだまのグリーン車が大幅に安く利用できる商品です。

  • EXこだまグリーン早特:9,170円
  • ぷらっとこだま(グリーン・通常期):9,500円
  • ⇒330円 ぷらっとこだまが損

  • EXこだまグリーン早特:9,170円
  • ぷらっとこだま(グリーン・繁忙期):10,700円
  • ⇒1,530円 ぷらっとこだまが損

エクスプレス予約と比較されちゃ、ワンドリンク付きとはいえ、さすがのぷらっとも太刀打ちできないようです…。まぁ、ぷらっとは1日前まで予約できるので。それにしては少し寂しい気もしますが。というかそもそも、繁忙期であればぷらっとのエコノミーにすら値段で勝っているEXこだまグリーン早特が破格という見方もできるかもしれません。

ぷらっとこだまの買い方は2通り

大前提:乗車当日は購入できない

ぷらっとこだまは、JR東海ツアーズ窓口での購入、インターネット購入ともに、乗車当日に購入することはできません。必ず前日までに申し込みをしておきましょう。

JR東海ツアーズの窓口で購入する

1つ目の方法が、JR東海ツアーズの窓口で購入する方法です。前日の営業時間内であれば、満席でない限り購入することが可能で、その場で乗車票を受け取ることができます。ただし、店舗が近くにない場合は不便というデメリットがあります。

参考 店舗のご案内JR東海ツアーズ

インターネット予約の受付が前日の17時までに拡大

2つ目の方法が、インターネット予約です。ネット上で申し込みを行い、JR東海ツアーズの窓口かJR東海の指定席券売機で受け取ることができるので、場所を選ばずに申し込みが可能です。

6月30日から、インターネット予約の申し込みが、5日前の23時30分までから、前日の17時までに改善されました。よって、より直前であっても「ぷらっとこだま」を利用しやすくなりました。以下のリンクにもありますが、これまでは申し込み後に「普通郵便」で郵送していたため、どうしても期間が必要だったためです。

この変更により、「飛び乗り」感覚でぷらっとこだまを利用できるようになったのは大きな利点と言えます。店舗なら前日でも購入できましたが、せっかくのネット販売が5日前までに申し込みが必要というのはどう考えても不便でした。

ただし、受け取りはJR東海の指定席券売機またはJR東海ツアーズが運営する窓口に行く必要があります。指定席券売機は、新幹線が停車する駅であれば必ず設置されているので予約して当日受け取りで問題ないと思いますが、東京駅や新大阪駅など、他社(東日本や西日本)の券売機が混在する駅では、注意が必要です。慣れない場合は時間に余裕をもって行動しましょう。

参考 ぷらっとこだま(ネット予約) サービス変更のお知らせ JR東海ツアーズ

「ぷらっとこだま」で気を付けなければいけないこと

JRの窓口では購入できない

JRの新幹線に乗車するための商品なのですが、冒頭に書いたように、あくまで「JR東海ツアーズが発売している旅行商品」であるため、窓口で購入したい場合はJR東海ツアーズに行かなければ申し込みができません。インターネット予約であれば、前項の通り前日17時まで予約可能で、JRの「指定席券売機」で受取が可能です。ただし、JRの「有人窓口」では相変わらず受け取ることができないため注意が必要です。

途中下車、途中乗車は一切できない

ぷらっとこだまは、乗車駅と降車駅が決められており、券面に表示されている駅以外からの乗車や降車は、一切できません。例え、乗車区間内であってもです。JR東海ツアーズのサイトを見ると、以下の通り記載されています。

ただし、例外的に東京と品川は同一の駅として扱われるので、相互に乗降が可能です。例えば品川までの乗車票で東京まで行ったり、逆に品川からの乗車票で東京から乗車することが可能です。

券面記載駅以外で乗り降りする場合、別途正規料金の乗車券、特急券の購入が必要となります。この場合ぷらっとこだまの払い戻しはありません。(※東京駅と品川駅のみ同じ駅扱いのため、相互で乗り降りができます)

JR東海ツアーズ 【ぷらっとこだま】途中乗車・途中下車はできますか。

初心者さん

東京~名古屋のこだま乗車票で、三河安城で下車したっていいんじゃないの?何でできないんだろう。
途中下車を認めた場合、「ぷらっとこだま」が設定されていない駅相互に利用されてしまうからではないかな。ぷらっとが設定されている発着駅は、東京、品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪の8駅のみに限られている。

駅員X

初心者さん

設定されていない駅では、ぷらっとこだまを使って格安こだま旅ができないのかな。
少し手間はかかるが、設定されている駅まで在来線で行けば、使うことができるケースもある。ただし、繁忙期など通常の料金との差が縮まる時期には、在来線+ぷらっとこだまを使うことで逆に高くついてしまう可能性もあるので注意すべきだ。

駅員X

参考 【ぷらっとこだま】途中乗車・途中下車はできますか。JR東海ツアーズ

「ぷらっと」利用者で座席が固まる(?)

最近は分からないのですが、一昔前は、ガラガラの指定席の一角を、ぷらっとの人間が占めている。ということがありました。今もそうなのかは分かりませんが、仮にそうだとしたら一人旅で3時間近く知らない人が隣に座る。というのは結構キツい気がします。列車ごとに決められた席数を発売するだけであれば、わざわざ固めなくてもいいような気がするのですが。

最近「ぷらっと」を使われた方がいらっしゃれば、ぜひコメントなどで状況を教えて貰えると嬉しいです。

指定された座席から移動できず、自由席にも行けない

前段のような事があったからといって、自由席に移動することはできません。どうしても移動するなら、乗車券と自由席特急券を買いなおすことになります。

また、ぷらっとこだまには、自由席の設定はありません。

「ぷらっとこだま」のキャンセル・変更・乗り遅れについて

列車の変更はキャンセル扱いで10日前以降は手数料がかかる

ぷらっとこだまは、一度購入すると乗車変更することができません。駅の窓口に行ってもどうすることもできません。購入したJR東海ツアーズに行って、キャンセルして買いなおすしかありません。また、10日前からはキャンセル料がかかり、通常の乗車券・特急券と比べてかなり厳しいキャンセル料の設定となっています。

  • 10日前から8日前まで:料金の20%
  • 7日前から2日前まで:料金の30%
  • 前日:料金の40%
  • 当日(列車発車時刻前):料金の50%
  • 無連絡キャンセル(乗り遅れ):料金の100%

乗り遅れた場合は、料金の100%のキャンセル料。ということで、他の割引きっぷにありがちな「乗車券部分は有効」という事もありませんので、全て買いなおしになります。そもそも旅行商品なので「乗車券」も何もなく、ツアー代金相当なので、まぁ筋は通っていますね。想像したくないですが。

乗り遅れはJR線の15分以上の遅延のみ払い戻し

乗り遅れも「無連絡キャンセル」扱いになるのですが、さすがに交通機関が何かトラブルで遅れた時ぐらい保証されるだろう…。と思った方。甘いです。

こだま号の出発駅までのJR線(私鉄、他の交通機関除く)が15分以上遅れて、こだま号に乗車できなかった場合は、払戻し可能です。JR線の遅延時間が15分以上で記入されている「遅延証明書」と「すべてのクーポン券類」をクーポンカバーに記載の住所へお客様負担でご返送ください。到着後、払い戻しさせていただきます。

JR東海ツアーズ:【ぷらっとこだま】乗り遅れた場合、後続の自由席は利用できますか。

JR線の遅れしか保証されません。
これもかなり厳しい条件かと思います。しかも、15分以上の遅延じゃないと、JR線の遅れですら払い戻し不可なので、時間にはかなり余裕を持って行くようにしましょう。

もし、私鉄の列車遅延などで乗り遅れそうになった場合、エクスプレス予約ならスマートフォンから変更でき、仮に早特だったとしても予約変更をすれば当初予定していた金額ではないにせよ、僅かな損失で済みます。ぷらっとこだまは、今にも紙切れになりそうな乗車票を握りしめながら涙するしかないのです。

参考 【ぷらっとこだま】乗り遅れた場合、後続の自由席は利用できますか。JR東海ツアーズ

「ぷらっとこだま」を有効に利用できる層というのは

クレジットカードを作れない学生など

ぷらっとこだまは、クレジットカードによるオンライン決済をすることで、ネットでも買うことができますが、そもそもクレジットカードが利用できるなら、エクスプレス予約やスマートEXで、優等列車を予約する方が便利だと思います。
レジャー用途で時間に余裕があるときでも、わざわざ「ぷらっとこだま」のエコノミーに乗って東京まで3時間かけるのであれば、EX こだまグリーン早特で優雅に過ごすことを選ぶのではないでしょうか。グリーン車であれば、そちらのほうが安くなりますし。

しかし、クレジットカードが持てないことがほとんどの学生にとっては、JR東海ツアーズの店舗にさえいけば購入できるので、高速バスより圧倒的に早く目的地にたどり着ける「ぷらっとこだま」は、貴重な移動手段になるはずです。

そもそも他に割引がない区間の利用

ここで例に挙げた「東京~名古屋」間というのは、比較的割引の多い区間です。逆に、「静岡~名古屋」などの中距離区間というのは、まともな割引がないことがほとんどです。そういったときに、少しでも料金を安くしたいときは、ぷらっとこだまに頼るしかありません。まぁ、ワンドリンクも付きますし。

ぷらっとこだまは今でもお得なのか?

エクスプレス予約・スマートEX会員なら利用すべきではない

ここまで、「ぷらっとこだま」が今でもお得なのかという観点で、エクスプレス予約他のサービスとの比較をしてきました。

結論からいえば、単純に通常期の発売金額だけを見ればお得だと言えますが、変更が必要になったり、乗り遅れの際のリスクが付きまといます。

簡単に変更ができない「ぷらっとこだま」は、エクスプレス予約・スマートEXサービスを利用できるのであれば、そちらを利用して「こだま」に乗車した方が、いざという時の変更リスクを回避でき、かつ、ぷらっとこだまと比べてわずかな追加金額でグリーン車に乗車できるため、おすすめです。(繁忙期にいたっては、普通車に乗車するよりも安くなります)
3日前までに予約する必要がありますが、ぷらっとこだまも前日までに申し込みが必要であるため、使い勝手に差はほとんどないと思います。

  • ぷらっとこだま(普通車・通常期):8,500円
  • EXこだまグリーン早特:9,170円
  • ぷらっとこだま(グリーン・通常期):9,500円
  • ぷらっとこだま(普通車・繁忙期):9,700円
  • ぷらっとこだま(グリーン・繁忙期):10,700円

通常料金との差は「速さ」を犠牲にしているから

新幹線の一番のウリはやはりその速さにあるため、多少高くても「のぞみ」などの速達列車を使いたい人がほとんどではないでしょうか。
(その「速さ」にお金を払っているという考えもあるでしょうし…)

そのような中でも、学生さんの旅行のように計画的に、少しでも速く、安い手段を求める人にとっては、ありがたい商品なのではないかと思います。 複数人で旅行するときには、車内の移動時間も楽しいものだと思います。このように、「速さ」をある程度度外視できる人であれば、ぷらっとこだまにお得感を感じることができるでしょう。高速バスよりは圧倒的に早いです。

ただし、乗り遅れにはくれぐれも気を付けてください。せっかく安く新幹線に乗れると思ったら、逆に通常料金より高くなってしまった…。なんてことになってしまいますので。

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