ここでは、東海道新幹線の主要駅別に、自由席に座る確率を上げるにはにはどうしたら良いかというところを中心に解説していきます。このページでは、上り(東京)方向について説明します。
下り方向(新大阪・博多方面)は以下のページからどうぞ。
前提知識として「新幹線の列車番号」について把握しておくと、理解が進むと思います。
目次
新大阪駅(名古屋・東京方面)
東海道新幹線としては新大阪駅からですが、上り(東京方向)は、新大阪駅が始発となる列車と、山陽新幹線が始発の列車が混在します。
新大阪から上り方向で乗車するのであれば、迷うことなく新大阪駅始発列車を選びましょう。列車番号が200番台~400番台の列車が、新大阪駅始発の「のぞみ」です。それ以外の「のぞみ」は、山陽新幹線から直通してくるため、自由席着席の観点からは、避けた方が無難です。座れないことはありませんが、あまりメリットはありません。例えば新大阪までの使用者がゴミを片付けなかったり、リクライニングを直していなかったりします。
また、名古屋までの利用であれば、「のぞみ」と「ひかり」「こだま」の所要時間の差は10分程度です。
名古屋までであれば、ひかり号、こだま号を使うのも有効な手段です。
京都駅(名古屋・東京方面)
基本的に新大阪駅と考え方は同じですが、新大阪駅始発列車においても、京都到着時には比較的座席が埋まっているため、複数人で良い席を確保できるかは、運にかかってくると思われます。
ただ、1人であれば問題なく着席できると思います。また、山陽から直通するのぞみ号からの下車も多くあるため、とりあえず来た列車に乗るという戦法でも問題ありません。
新大阪と同じく名古屋までであれば、「ひかり」「こだま」と「のぞみ」の差はほぼ無いため、こだま号を利用するのも有効です。大抵はガラガラです。(特に1号車)
名古屋駅(東京方面)
名古屋駅ではどの列車からも多くの下車がありますが、新大阪始発列車よりも山陽新幹線区間が始発の列車から多くの下車がある傾向があります。
これは、先の項でも書きましたが、新大阪・京都から名古屋へ乗車する場合、「ひかり」や「こだま」でも実用に耐えうることから、新大阪や京都からの乗客は、ひかりやこだまにも分散していることと、名古屋駅と対山陽区間のシェアは、福岡を除いてほぼ新幹線です。このため、山陽直通列車からは名古屋での下車が多くなるものと想定されます。
また、毎時31分発の「ひかり」は、後続の「のぞみ」に抜かれることなく東京駅に先着するので、この列車も有効活用したいところです。
さすがに「こだま」だと、「のぞみ」との時間差が90分に迫るため、新横浜以東へ行くのであれば、できれば「のぞみ」を利用したいところです。
豊橋駅(東京方面)
豊橋駅は、2時間に1本のひかり号とこだま号が停車しますが、ひかり号の自由席は比較的取りにくい駅であると言えます。
豊橋駅における速達列車(ひかり)の需要は、東京方向が多いため、2時間に1本しかないひかり号には特に需要が集中します。また、こだま号では、新横浜駅までの所要時間の差は60分程度あり、よほど時間に余裕がない限りは、こだま号で行く選択肢は考えにくいです。時間があるならこだま号の検討をしても良いかと思いますが、基本的には指定席でひかり号に乗車することが前提と考えた方が良いでしょう。
仮に着席できなかった場合、豊橋停車の多くのひかり号は、新横浜まで停まらないため長時間立ちっぱなし移動のリスクも抱えることになります。
浜松駅(東京方面)
浜松駅は、1時間に1本ひかり号とこだま号が停車しますが、いずれも自由席は比較的取りやすい駅であると言えます。
浜松に停車するひかり号は1時間に1本しかありませんが、それゆえに浜松を目的地として降車する乗客も多いため、あまりにも列の後ろに並んでいるのでなければ、自由席確保は可能です。また、浜松に停車するひかり号は静岡にも停車することが多いため、最悪は静岡駅まで辛抱すれば、座れることが多くなります。
こだま号に関しては、基本的に自由席は空いています。ただし、新横浜までのひかりとの時間差は20分ほどであるため、多少時間に余裕があれば、こだまの自由席でも実用的です。
静岡駅(東京方面)
静岡駅は、1時間に1本ひかり号とこだま号が停車しますが、いずれも自由席は比較的取りにくい駅であると言えます。
静岡に停車するひかり号は1時間に1本しかありませんが、それゆえに静岡を目的地として降車する乗客も多くなりますが、浜松からの対東京の乗客が降車しないため、浜松より条件は厳しくなります。
また、こだま号に関しても、静岡を過ぎるとやや混雑してきます。
とはいえ、自由席に座れないほどの混雑となることは稀です。新横浜までのひかりとの時間差は20分ほどであるため、多少時間に余裕があれば、こだまの自由席でも十分実用的です。