お盆の連休の最終日である2019年8月18日、中国自動車道を下関~神戸JCTまで走行した。例年、連休の最終日というのは交通量が比較的少なめとなるが、中国道も、利用価値の少ない区間は、期待通りのガラガラっぷりであった。万人におすすめするわけではないが、中国自動車道の利用推進も兼ねて、走行レポートとしてまとめたので、お盆の繁忙期の中国自動車道の実態として参考にしていただければと思う。また、当初は後編で終わらせる予定だったのだが、思いのほか写真が多くなったため、後編をさらにその1、その2で分けて記事にさせて頂きたい。 後編その1では、三次東JCTまでの区間をまず紹介しようと思う。
そもそも「前編ってなんぞ?」という方は以下の記事からご覧ください。
後編その2はこちら。
走行時間は下関からの走行開始が8時半くらい、神戸JCTの通過が17時くらいである。やけに時間がかかっているが、美東と西宮名塩を除く全てのSAに立ち寄ったからであるため、実用的な走りをすれば6時間くらいで走破できるのではないだろうか。
中国自動車道は、大きく分けて6つのセクションに分けられる。簡単に説明するとだいたい次のとおりである。ただ、今回は神戸JCT~吹田JCT間の走行はしていない。
§1:下関IC~山口JCT
九州と本州の交通を一手に担うため、交通量多く急カーブとアップダウンも多い。中国道で最も危険な区間。
§2:山口JCT~広島北JCT
交通量皆無。急カーブとアップダウンは多いが交通量少なく走りにくさはあまりない。中国道の真髄を味わえる区間。
§3:広島北JCT~三次東JCT
交通量多い。急カーブ・アップダウン・交通量ともには山口JCT以西よりはマシ。
§4:三次東JCT~北房JCT
交通量少ない。帝釈峡付近のカーブがえげつない。ここも中国道の真髄を味わえる区間
§5:北房JCT~神戸JCT
津山あたりから交通量が増え、大阪に近づくほどに交通量が増える。えげつないアップダウンや急カーブは減るが、気は抜けない。作用あたりにはR300のカーブが普通に存在する。
§6:神戸JCT~吹田JCT
関西の大動脈となり、片側3車線の堂々たる高速道路となる。新名神が開通したとはいえ、山陽道・中国道方面から大阪府に用がある車は、ほぼすべてここを通るため、交通量は多い。また、宝塚付近を中心に急坂も多く走行には注意が必要。
では、早速下関からレポートを開始していく。各サービスエリアの詳細は、各セクションの最後でまとめて書いている。今回の目的は、個人的に大好きな中国道の過疎のサービスエリアの今後の存続を願いつつお金を落とすことなので、大阪に近いエリアになるに従って手抜きになっていくのはご容赦いただきたい。
目次
関門橋~山口JCT
山口JCT~広島北JCT
鹿野サービスエリアは、山口JCTから東進していき最初のサービスエリアである。施設は一般のパーキングエリアと同等であり、一般的なサービスエリアを想像すると拍子抜けするかもしれない。とはいえ、山口JCT~広島北JCTという超閑散区間に位置するため、このように有人施設が残っているだけ奇跡なのかもしれない。お盆最終日のこの日も人の姿は疎らであった。
吉和サービスエリアは、山口JCTから東進していき2番目のサービスエリアである。鹿野と同じような造りであり、施設は一般のパーキングエリアと同等である。割と近年までガソリンスタンドが残っていたが、廃止となっている。鹿野と同じく人の姿は疎らであった。
広島北JCT~三次東JCT
安佐サービスエリアは、広島北JCTのすぐ東側に位置しており、 広島道、中国道、浜田道、松江道の利用者が「X」の文字状に交差する位置に存在するため、中国道では貴重な24時間営業のガソリンスタンドと売店が存在する。 スナックコーナーのほかにレストランもあり、この日も賑わっていた。中国道を夜間に走行する人にとっては、西は美東SA、東は勝央SA以来となる24時間営業のエリアである。
立ち寄るつもりはなかったのだが、売店ができたということで初めて立ち寄ってみた。だがとても小さい…。一般的なパーキングエリアの売店を想像すると残念な感じである。謎の「お土産自販機」が存在する。
後編(三次東JCT~神戸JCT)へ続く
前編ではここまでであるが、随分写真が多くなってしまった。でも、車が少ないということは、分かってもらえただろうか。特に山口JCT~広島北JCT間は、お盆の連休中とは思えないぐらいの閑散路線である。サービスエリアもその区間に2か所あるが、いずれも非常に空いていた。お盆の時期だというのに駐車場争いに巻き込まれないのは、精神的にラクである。また、最初に紹介した鹿野SAの「みそチャンポン」が非常に美味だったので、この近辺を食事時に通過するのであれば、(鹿野SAの存続も願いつつ)注文してみてほしい。
続き(三次東JCT~神戸JCT)は「後編その2」で紹介する。
8/24 後編その2を公開しました。