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東京〜名古屋間を車で移動するなら新東名か東名か

富士山

御殿場から豊田まで並行する新東名と東名

東名高速といえば、名神高速と一体となって東京〜大阪間の物流などの重交通を担う道路ですが、近年は物流量の増加などの理由から、渋滞が激しくなっていました。

そんな中、静岡県区間(御殿場JCT〜浜松いなさJCT間)が2012年に開通し、2016年には愛知県区間(浜松いなさJCT〜豊田東JCT)が開通し、伊勢湾岸自動車道や新名神と併せて、御殿場〜草津に至るまで、ほぼダブルネットワークが完成しました。これにより、御殿場JCT~豊田JCT間では、超繁忙期を除いてほとんど渋滞することがなくなりました。

今回は、東京から名古屋間の移動を主として、新東名と東名ではどのように違うのかどう使い分けるべきなのかを見ていきたいと思います。

なお、前提条件として、この記事で検討する内容は「御殿場~豊田」を「通過」したい交通です。短距離移動は、出発地、目的地に最も近い道路を使うことになると思いますので、ここでは考えません。例えば静岡市街地から浜松の市街地へ行く場合に新東名を使う人はあまりいないと思います。

また、新東名と東名のどちらを使って通過しても、料金は変わりません

図:新東名(青線)と東名(灰色線)のルートの違い。
新東名のほうが内陸を突っ切っているのがわかる。

新東名と東名の違い 新東名が有利な3つの点

高速道路を使って移動するときに求められるものとして、移動時間の短縮が真っ先に挙げられます。よって、目的地まで複数のルートがある場合、大抵は移動時間が短く済む方が採用されます。新東名はなんといっても移動時間が短く済みます。その理由を見ていきましょう。

新東名は距離が短い

新東名と東名はの距離を比較するとおよそ10キロ、新東名が短くなります。以下にNEXCO中日本のリンクを貼っておきますが、御殿場JCT〜豊田JCTまでの距離は、新東名経由が205キロ。東名経由が216キロとなっています。全線を単純に時速100km/hで走行した場合、およそ6分の時間短縮が見込めます。

参考 (PDF)[ストック効果②]東名・新東名のトラックドライバーの⽣産性向上NEXCO中日本

新東名は制限速度が高く設定されている

先程、単純に全線100km/hで走行した際の例を記載しましたが、その場合の時間短縮はおよそ6分と、思ったより短縮にならない。と思われたのではと思います。しかし、東名には線形が悪い箇所がかり、所々に80km/hの速度規制があります。単純に全線を100km/hで走行できませんので、差はもう少し広がります。

一方の新東名は、全線100km/h以上で走行でき、かつ一部の区間(新静岡IC~森掛川IC間の約50㎞)では、120km/h走行が許されています。これは今後も拡大すると思われるため、ますます新東名がスピードという面では有利になると思われます。

新東名はアップダウンが少ない

東名も比較的アップダウンは少ない高速道路ですが、それでも牧之原付近や御殿場への上り勾配などがあり、勾配を気にせず走れる区間は意外にも少ないものです。

新東名も勾配が無いわけではないのですが、非常に緩やかに造られているため、東名ほど加減速に気を遣う必要がありません。よって流れも乱されにくく、渋滞もしにくい道路であるといえるでしょう。

新東名と東名の違い 新東名が不利な3つの点

新東名は休憩施設が少ない

個々の休憩施設の規模は、サービスエリアを中心に大きめではあるのですが、ドライバーとしては急に眠気が襲ってくる事があるので、規模は小さくとも間隔が短いほうがありがたい。という考えが個人的にはあります。

近年造られる高速道路全般にいえる話ですが、休憩施設が少ないというのが新東名の1つ目のデメリットです。御殿場JCT~豊田JCT間で比較すると、東名であれば上り14か所、下り15か所の休憩施設がありますが、新東名は11か所しかありません。

新東名は駐車場(駐車マス)の数も少ない

休憩施設の数が少ないということは、比例して駐車スペースも少なくなるだろう。ということで、東名と新東名でどのくらい差があるのか、御殿場JCT~豊田JCT間のエリアを対象として調査してみました。調査結果は以下のリンクのPDFにまとめてありますが、要約すると以下のような感じです。

  • 小型の駐車台数は新東名が圧倒的に少ない
  • 大型の駐車台数は新東名の方が実は多い
  • 小型に余裕がなく、大型のスペースを圧迫?

新東名と東名の駐車台数の比較について(PDF)

やはりと言うべきか駐車場の規模も東名のそれと比較して貧弱であり、繁忙期には混雑していることが多く、さらに前後のエリアも離れている箇所が多いため、ドライバー泣かせの一因となっています。

小型の駐車台数は、東名でおよそ1500台程度となっているのに対し、新東名は900台程度となっています。小型車は、小型スペースがいっぱいの場合に大型スペースに停めることもできてしまいますので、それが近年問題となっている大型車スペースが足りないという問題を引き起こしている可能性があります。
とはいえ、単純に小型のスペースを増やしてしまうと、小型車の移動が多い(=レジャー需要)時期以外は、小型車のスペースを持て余してしまうという問題が発生します。

ただ、それを踏まえてもあまりにも少なかったためか、浜松SAと静岡SAには、駐車マスの増設が行われたようです。増設前の浜松は、小型車が100台停められなかったというのに驚きです。

参考 E1A 新東名 静岡SA(上り)、浜松SA(上り)の駐車マス増設工事が2019年12月25日に完了しましたNEXCO中日本

最近の混雑はそれほどでも無くなったようですが、主にサービスエリアがショッピングモールと化したことにより、目的地と化して駐車場に入れないという、本末転倒な事態が開通当初は起こっていました。特に、駿河湾沼津SAは首都圏から近く、テレビ番組でも盛んに取り上げられていたので、休日になる度に入口には車列ができていました。

休憩施設が少ないと感じる一方で、静岡SAから浜松SAの間には、短い間隔で藤枝、掛川、遠州森町と小規模エリアが乱立しています。駐車台数を見ると、大型の収容台数が前後の静岡・浜松の両SAと比較しても遜色ない台数であることから、主に大型車向けの施設と思われます。ちょうど東京~名古屋の中間に位置し、休憩を取りやすい距離でもあることから、大型車のスペースを確保している。ということでしょうか。

新東名は景色が単調でとにかくつまらない

山を切り開いて造られた新東名は、豊田から清水付近まで、延々と変わり映えしない山の中を走ります。ひたすらまっすぐな道路とトンネルの連続で、眠くなるのも無理はないでしょう。

新東名でも駿河湾沼津からは海が見えたり、富士あたりでは富士山が見えますが、それは東名からでも見えますし、標識を見なければほとんどどこを走っているかわからないというのが新東名です。

東名であれば、富士山に始まり、由比のシーサイドロードを経て静岡の市街地へと入り、その後も牧之原台地、浜名湖と変化に富んだ車窓を楽しめます。少なくとも、静岡県内は飽きることなく走ることができるでしょう。愛知県内はやや単調ですが、距離は短いのでそこまで気にはならないでしょう。

結論:仕事なら新東名。レジャーなら昼は東名、夜は新東名

ここまで、新東名と東名のどちらを使うべきか、様々な面から検討してきましたが、私なら見出しにつけた通り、仕事なら新東名で、レジャーなら使い分けを考えます。

仕事で使うなら移動時間の早い新東名で

仕事は基本的に最速で最も効率のよいルートを選ぶことが求められます。特に物流を支える方々には、1分1秒でも輸送時間を縮めたいという思いがあるでしょう。長距離を仕事で運転すると疲労も溜まりますし、少しでも早く目的地に着きたいのであれば、新東名しかないでしょう。

レジャーで使うなら何を求めるかによるが…

レジャー用途ならどちらでもご自由に。と思いますが、私ならば(特に同乗者がいる場合)昼間に走るなら東名を選択します。新東名よりは少し時間がかかりますが、景色を楽しんだりもできますし、サービスエリアの駐車スペースにも余裕があるため、安心して運転することもできます。ただし、夜間に走るのであれば景色は全く関係なくなるため、基本的には新東名のほうが速くて有利だと思います。いずれにしても、せっかく2本あるのですから、状況に応じて使い分けるスキルを身に着けるのが一番だと考えます。

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