前回に引き続き、帰省ラッシュのシーズンなのにガラガラで快適な中国自動車道を三次東JCTから東へ走っていく。下関IC~三次東JCTは、以下のページでご紹介している。
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三次東JCTから北房JCTまでの区間は、交通の主流から外れた区間であるため、庄原市や新見市の都市間移動が主流と思われる。とはいえ、山口~広島区間よりは通過する車も多いようで、この区間にあるサービスエリア(七塚原SA、大佐SA) は、いずれもガソリンスタンドが設置されている。
そして、何より 、この区間にはかの有名な「高速自動車国道で片道2車線道路なのに60㎞/h規制」という、現在では信じられないような規格の道路が存在する。また、R250という他の高速道路では見られないレベルの急カーブがいくつも存在し、中国道の真髄を見せつけられる区間である。
七塚原SAは、三次東JCTの少し東に位置するサービスエリアである。ここは、スナックコーナーではなく、レストランが設置されているエリアである。ただ、レストランがスナックコーナーの役割を担っている。と言っても差し支えないだろう。一般的なPAに、ガソリンスタンドの付いたエリア規模という感じである。このエリアが非常に残念なのは、すぐ西側に三次東JCTがあるため、松江道の開通による広島~松江間の交通量の多い区間から若干外れてしまうのだ。お隣の江の川PAが機能を拡張したのが、松江道の開通が契機だったので、なんとも皮肉なものだ。仮に両者の施設が逆なら・・・と思わざるを得ない。
仮に広島~松江の主流に位置していれば、24時間売店が営業するエリアとなれたのではなかろうか。
完全に個人的な話になるが、安佐SAでにしき堂の生もみじを買い忘れたので、七塚原ならあるだろうと思って寄ってみたら、無いという事が判明して絶望する。広島県のエリアなのに!
大佐SAは、新見~北房ICの60㎞規制区間にあり、西から来ると、北房JCTの手前にあるエリアである。施設として、七塚原と同じく、レストラン、ショッピングコーナー、ガソリンスタンドがあり、一通りサービスエリアの機能は有している。ただし、ガソリンスタンドは24時間営業ではないため、注意が必要だ。
そして、こちらも七塚原と同じく、岡山道~米子道の連絡を行う区間に存在していれば、利用する車はかなり増えただろう。また、一つ先の真庭PAには、岡山道~米子道の乗継区間であるがゆえに、パーキングエリアにスナックコーナーなどの有人施設が現存している。
生もみじ、勿論買って帰りました。エリアの売り上げにも貢献。
西から来ると、津山ICを過ぎた箇所にあるサービスエリア。ここまで来ると、さすがにお盆シーズンなのでかなり駐車場は混雑していた。施設もそこまで大きいとは言えないが、これ以東、サービスエリアは全て24時間営業となる。食事も買い物も給油も24時間可能となるのは、心強い。
ただしそろそろリニューアルすべきでは?というのが率直な思いである。
大阪まで100キロを切り、西宮名塩サービスエリアが完成する前は、大阪に入る前の最後のサービスエリアだったらしい加西サービスエリア。 ここまで来ると、いわゆる「普通のサービスエリア」である。お盆時期なので非常に混雑しており、さっさと退散してしまった。鳥取道から来ると最初のまともな休憩施設がここなので、寄らざるを得ない事も多いのだろう。
下関ICから神戸JCTまで、中国自動車道をひたすら走ってきたが、一切渋滞することはなく、スムーズに走行することができた。アップダウンや急カーブはあるものの、交通量が少ないため、さほど脅威にはならない。というのが実走しての感想である。アップダウンや急カーブは、交通量が多ければそれだけ事故を誘発するため、交通量の多い下関IC~山口JCTでは、重大な事故がよく発生しているものの、閑散区間に入れば、他の車はほとんどいないため、道路状況にだけ集中できる。混んでいてトラックも多い山陽道を気を遣いながら走行することと比較すれば、さほど大きな問題ではないだろう。何より、渋滞しないということは、到着時間が読みやすいというメリットがある。
世の中では、中国自動車道と山陽自動車道を比較したとき、ほとんどが山陽道を推奨している。しかし、せっかく2本の高速道路が東西へ伸びているのだから、今回の記事を見て、片道だけでも中国道にトライしてくれる方がいれば幸いだ。知らずに通ると確かに驚きのある高速道路の路線であることに間違いないが、事前にこのようなものだということを知っていれば、恐れるに足らないだろう。
半年に一度程度で走る中国道についての記事を、とても興味深く読みました。
道路とSAの写真が多くて、とても懐かしく感じました。
ぜひ今度は、中国道上下線の全SA・PAの写真と紹介をして頂けると、うれしいです。
と言っても、トイレと自販機しかないPAも多いですが…それはそれで、中国道マニアには楽しみでもあります…。
コメント頂きありがとうございます。
たまたま、縁があって西の方へ行く機会が増えたので、前々から興味のあった中国道を年に数回は走破できるようになりました。いずれ有人SA・PAは全て回りたいですが、無人のPAまでは手が回らないかもしれません。真庭PA辺りがいつも気になりつつ、勝央か大佐に誘惑されてしまうのが悔しいところですが。
私は実家が福岡県で北陸在住の40歳です。
20代や独身の頃は年に2、3回突発も含め大型連休等に車の運転が大好き、苦痛にならないため帰省の際は車以外の選択肢がありませんでした。
走行距離約950キロ、事故、渋滞などなにもなければ走行時間は休憩はほぼせずにトイレだけはどうしようもないのでトイレ休憩、給油で約11時間程度だったと記憶してます。
その際の利用ルートは北陸道から米原で名神高速、吹田で中国道、神戸の分岐で迷わず中国道一本でした。
年末年始の降雪時、荒天時、タイヤ規制の時ほど交通量が少ないので大好きでした(笑)
加齢と自分も家族を持つようになり車移動が困難なため数年は中国道走っておりませんが、今回筆者さんの記事を見つけて
「あぁ、わかるわかる!」
って拝見しておりました。
私の場合は19時ぐらいに出発して深夜〜早朝の車が少ない時間帯に走行するので給油でヒヤヒヤしたり、山間部の小さなPAで外に出ると静寂でしかないですもんね(笑)
下りの山陽道合流点とかは中国道を走ってきた自分の方に山陽道の走行車が合流してくるので変な優越感を持ってましたよ(笑)
こんな感じで思い出し、懐かしみ、楽しみ記事を読ませてもらいコメントせずにいられませんでした。
コメントありがとうございます。共感してくださる方がいて嬉しいです。
この間の4連休も、行きだけ中国道を利用しました。ただ、山崎あたりで工事&事故のダブルパンチで
山陽道回りより圧倒的に遅くなってしまいましたが…。
相変わらず、津山より西側は広島あたりを除いてガラガラでしたが、
高速道路リニューアルプロジェクトの影響で、対面通行の区間が非常に多くなっていました。
区間によっては10キロほど続くところもあったので、ガラガラの2車線を占有できる喜びは半減でした。
長距離ドライブは大変ですが、ぜひまた中国道を走ってみてください!
特に鹿野、吉和の両サービスエリアにお金を落としてあげて欲しいです・・なんて。
4月9日に神戸から久留米までクルマ移動することになったので、道路の情報を求めてGoogle先生に案内されてこちらの記事を拝見させていただきました。
はい、もちろん中国道で移動することを決定しました。ただ60km/h制限が一部であるのにはびっくりですね。速度違反で止められないように、当日は強い自制心をもって臨みたいと思います。
豊富な情報量だけでなく、とても読みやすく親しみやすい文体がステキだと思いました。楽しい記事をありがとうございます。