新幹線での新型コロナ感染リスクは?

九州新幹線にエクスプレス予約(EX予約)がいよいよ拡大!JR九州ネット予約との差異などについて

2022年6月25日より九州新幹線でエクスプレス予約(EX予約)が利用可能に

これまで東海道・山陽新幹線に限定されていたエクスプレス予約(EX予約)・スマートEXのサービスが、2022年6月25日よりついに九州新幹線(博多~鹿児島中央)の区間に拡大される。

これまで、EX予約で東海道・山陽新幹線と九州新幹線を相互に利用する場合は、博多まではEX予約で、博多以遠は通常のきっぷや九州ネット予約で区切って購入するしか無かったのだが、これによりEX予約で東京~鹿児島中央が完結することになり、利便性が向上する。

初心者さん

ついに九州新幹線でもエクスプレス予約が!

東海道・山陽との結びつきがますます強まるな。この記事では、九州新幹線ユーザー目線で、エクスプレス予約は何がいいのか…と良いポイントだけでなく、ぶっちゃけ改悪されるポイントまで説明していくぞ。

駅員X

そもそもエクスプレス予約って?という方は以下の記事をどうぞ。

従来のJR九州ネット予約との比較

インターネット予約という点では変わらない

JR九州では、これまでも自社の「JR九州ネット予約」を運営しており、JR九州内や一部他社にまたがる乗車券・特急券・企画乗車券を購入することができた。予約変更も列車発車時刻までであれば何度でも可能であり、インターネットでの列車予約という面であれば、これまでも九州新幹線の予約はすることができた。

今回、EX予約を導入することによりそれがどう変わるのか?

EX予約は「九州新幹線⇔東海道新幹線」通しでお得な予約が可能

当たり前といえば当たり前なのだが、EX予約が導入されることで、九州新幹線区間から山陽・東海道新幹線までを通しで予約することが可能になる。

また、これまでのJR九州ネット予約では、基本的には東海道新幹線までの区間を割引料金で予約することはできず、通常のきっぷを購入することになっていたが、サービス開始以降は、東海道新幹線区間に達する予約でも、割安で購入できることが期待できる。

しかし、「九州新幹線⇔山陽新幹線」はJR九州ネット予約の方が安い場合も

JR九州のサイトに、EX予約の料金が一部掲載されていたが、山陽新幹線の区間は基本的に、これまでも存在する「eきっぷ」の料金に準ずる設定がされている。つまり、普通車指定席を取った場合、指定料金相当(およそ500円~1000円程度)が割り引かれる価格設定となっている。

しかし、いわゆる「早特」系の最安の割引料金は、2022/6/3時点ではJR九州ネット予約が大きく差を付けている。
EX予約側も、もしかすると割引商品を準備しているかもしれないが、未発表である可能性もある。

21~14日前には予約していなければならないという制約こそあるが、通常料金と比較しても3割ほど安価になるため、たまにしか使わないということであれば、無料会員でも利用できるJR九州ネット予約に軍配が上がるだろう。

情報が入り次第更新したい。

区間JR九州ネット予約EX予約備考
熊本~新大阪12,470円(※)18,300円※21日前までに購入
鹿児島中央~新大阪14,700円 (※) 21,730円※21日前までに購入
熊本~広島11,710円 (※) 13,050円※14日前までに購入

参考 JR九州ネット予約比較JR九州

EX予約は「EX-ICカード」によるチケットレス乗車が可能!

これまで、エクスプレス予約の会員であっても、博多以遠が目的地の場合は、チケットレスによるスムーズな乗車が行えなかったのだが、ついに鹿児島中央までの区間で、改札機にEX-ICカードをタッチするだけで入出場が可能となる。

これまでのJR九州ネット予約では、乗車前に必ずきっぷの受け取りが必要だったが、EX予約が導入されることで、きっぷの受け取りは不要になり、EX-ICカードを改札機にタッチするだけでスムーズに乗車することができる。

ただし、これは既存のチケットレスサービスでも同様だが、乗車券部分に「特定都区市内」の制度が適用されないので注意が必要だ。例えば、鹿児島本線の「福工大前駅(福岡市内)」から在来線に乗車し、博多から新幹線で鹿児島中央駅まで乗車する場合、福工大前~博多間は別途運賃が必要となる。

もちろん、在来線ICカード等により別途運賃を支払っても良いが、福岡市内駅であるため、紙の乗車券で「博多(市内)~鹿児島中央」までを予め購入しておき、EX-ICサービスではなくe特急券を購入して乗車することで、在来線部分を別途支払いすることなく乗車することは可能だが、きっぷ受け取り不要という最大のメリットが打ち消されてしまう事になるため、手間賃として考えるかは利用者次第のところがある。

EX予約は「グリーンプログラム」によって、グリーン車乗車サービスがある

これも東海道・山陽新幹線ユーザーにはお馴染みだが、EX予約(スマートEXは除く)で乗車した区間に応じてポイントが付与され、ある程度のポイントが貯まると、そのポイントを消費してグリーン車に無料でアップグレードできる特典がある。

九州新幹線でもグリーンプログラムは導入されるようだが、現状「のぞみ」のグリーン車に乗れるだけのポイントを集めようと思えば、年間で東京~新大阪間を6往復する必要があるので、ヘビーユーザーでもないかぎりそこまで影響はないだろう。

ただし、九州延伸を機に、これまでグリーンポイントを利用できなかった「みずほ」「さくら」「つばめ」に、対象列車が拡大するので、ポイント利用の幅が広がることは喜ばしいことだろう。

料金は従来から値上げ・改悪される点も

九州内の利用に関わる割引が縮小・値上げ

EX予約の設定料金との整合性を確保するためなのか、九州ネット予約で博多~熊本・鹿児島中央間で設定されていた早特3,7が、博多~熊本の早特7を除いて廃止される。また、わずかに残る博多~熊本の早特7も、これまでの早特3の割引水準となってしまう。特に博多~鹿児島中央は割引が全て廃止され、早特7と比較すると1,610円もの値上げとなる

区間(~6/24)
早特3
(~6/24)
早特7
(6/25~)
早特3
(6/25~)
早特7
通常料金
(※)
博多~熊本3,800円3,200円廃止3,800円4,700円
博多~鹿児島中央9,500円 8,500円廃止廃止10,110円
※ 通常料金はEX予約・JR九州ネット予約ともに同額

九州新幹線を含む区間は、2022年6月25日の5時30分以降から予約開始

ここまで、価格の面ではあまり良いことを書くことができなかったEX予約の九州新幹線拡大だが、東海道・山陽新幹線での実績のあるシステムという事で、使いやすさなどは大きく向上するだろう。

特に予約アプリの出来は非常に良く、シンプルで操作性に優れたものとなっているため、今後は割引切符の発売など、料金面でも利便性が良くなることを期待したい。

なお、EX予約の九州新幹線区間の延伸は6月25日からだが、通常1か月前から予約できる取扱いはせずに、サービス自体の開始が6月25日の朝5時30分からとなる。6月25日より前に事前に予約しておきたい場合は、別のサービスを利用しなければならないことには注意が必要だ。

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