新幹線での新型コロナ感染リスクは?

東海道・山陽・九州新幹線を走行する車両について

様々な車両が活躍する 東海道・山陽・九州新幹線

東海道新幹線はN700系列への切り替えが急ピッチで進んでいますが、山陽新幹線区間を中心に、個性的な車両もまだまだ見られます。この記事では、それらの車両も含めて、東海道・山陽・九州新幹線で使用されている各車両について紹介します。

N700S系

N700S系のロゴマーク

N700S系は、2020年2月にデビュー予定の最新鋭の新幹線車両です。最高の新幹線車両を意味する“Supreme”(スプリーム)を冠し東海道新幹線の完成形となる車両となることが見込まれます。 車両設備として特筆すべきは、これまで窓側座席にしかなかったコンセントが、全席に装備されるようになったことが最も大きな変更点かと思います。

2019年7月現在、JR東海の量産先行車(J0編成)のみが落成し、営業運転開始に向けて試運転を行っています。

保有状況

JR東海所有編成→J編成(J0)(2019年7月現在)

N700A系

N700A系のロゴマーク

2013年2月にデビューしたN700A系はN700系をベースにマイナーチェンジを行った車両です。乗客の目線からの目立った変更はありませんが、定速運転装置による安定した高速走行や、中央締結ブレーキディスクによる制動力向上など、N700系を更にソフト面で上回る車両へと進化しています。

車両設備

・喫煙ルーム
・電源(コンセント)(グリーン車は全席、普通車は窓側席)
・無線LAN通信 

保有状況

JR東海所有編成→G編成(G1-49)(2019年7月現在) 

JR西日本所有編成→F編成(F1-F19)(2019年7月現在)

N700系

N700系

2007年7月にデビューしたN700系は、ベースとなる700系を全てにおいて上回る高性能かつ居住性に優れた車両です。加速度の向上や、車体傾斜装置による曲線通過速度の向上などで、駅間の所要時間が短縮されました。また、山陽区間では300km/hでの運転に対応。また、東海道・山陽新幹線で初めて全車禁煙を取り入れた車両であり、喫煙する場合は、客室から隔離されたスペースである「喫煙ルーム」を利用する事になります。現在は「のぞみ」に多く使用され、一部の「ひかり」「こだま」もN700系で運転。「のぞみ」の高速運転はもちろんのこと、「ひかり」「こだま」でも最高速に達する時間が短く、どの種別でも俊足さをアピールしている。現在はN700A系に準じた改造が行われ、編成記号も変更となりりました。

車両設備

・喫煙ルーム
・電源(コンセント)(グリーン車は全席、普通車は窓側席)
・無線LAN通信

保有状況

JR東海所有編成⇒X編成(X1-X80)

JR西日本所有編成⇒K編成(K1-K16)

また、量産試作先行車としてZ0編成(後にX0編成)が試験などで活躍していたが、2019年2月に後継のN700Sに譲る形で、廃車となったため、N700系列としては初の廃車編成となりました。

N700系(8両編成)

N700系(8両編成)

N700系の16両編成をベースに、九州新幹線乗り入れに対応した車両。山陽・九州区間のみの運転で、主に「みずほ」「さくら」用車両として活躍している。車内は従来の「ひかりレールスター」の流れを踏襲しており、指定席は2×2の広めのシートが採用されている。また、6号車には半室ながらグリーン車が用意されている。

車両設備

・喫煙ルーム
・電源(コンセント)(グリーン車は全席、普通車は窓側席)
・2列×2列シート(4号車~8号車)
・無線LAN通信

保有状況

JR西日本所有編成⇒S編成(S1-S19)

JR九州所有編成⇒R編成(R1-R11)

両者の違いは車内放送や車体側面のロゴマーク等でしか判別できない。

700系(16両編成)

700系(B編成)

1999年にデビューした700系は、300系の高速性能を更に向上させつつ居住性を向上させた車両です。先頭車両は独特の形をしており、登場時は「カモノハシ」等と呼ばれていました。現在では一部の臨時「のぞみ」と「ひかり」、「こだま」に使用されています。JR東海の編成がC編成、JR西日本の編成がB編成となっていますが、2011年より順次、一部のJR東海のC編成がJR西日本へ移籍しました。これは300系の置き換えによるもので9編成が移籍しましたが、2019年7月時点では、これらの編成はすべて廃車となりました。また、2012年度より、N700A系の投入によって、順次廃車が始まっています。

車両設備

・電源(コンセント)(各車両最前部・最後部座席)

保有状況

JR東海所有編成⇒C編成(廃車進行中-C60)

JR西日本所有編成⇒ B編成(廃車進行中-B15)

700系は近年登場した車両とは異なり、東海と西の車両による違いが目立ちます。車内放送のほか、先頭車両に青文字で「JR700」とロゴがあるのがB編成。また、行き先表示が幕表示なのがC編成、3色LED使用がB編成。座席周りも、シートが水色で軽快な感じなのがC編成、紺色で落ち着いたな感じなのがB編成となります。

700系(8両編成)

700系(8両編成)

16両編成の700系をベースに、JR西日本が工夫を重ねた自信作。広々とした2列×2列の指定席や4人用の個室などを備えており、 ひかりレールスターの愛称で親しまれていました。山陽新幹線で長い間人気列車の地位を確保していましたが、九州新幹線開業にともなって、N700系8両編成が大量増備され、次第に第一線からは離脱していき、現在では山陽新幹線の「こだま」や一部の「ひかり」として細々と活躍しています。

車両設備

・電源(コンセント)(各車両最前部・最後部座席)
・2列×2列シート(4号車~8号車)
・無線LAN通信

保有状況

JR西日本所有編成⇒ E編成(E1-E16)

500系

500系

一目でそれと分かる見た目の500系は、JR西日本が開発した新幹線車両です。先端は鋭く尖り、車両も断面が円形に近い形を採用した近未来的な外見が特徴で、そのスタイリッシュさから今でも多くのファンがいる車両です。登場当時は300km/hでの運転を日本で最初に実現し、16両編成で東京~博多間ののぞみ専用車両として華々しく活躍していましたが、現在は全て8両編成に改造され、山陽新幹線での「こだま」で運用されています。

車両設備

・喫煙ルーム
・2列×2列シート(4号車~6号車)※6号車のみ元グリーン車の座席を使用
・無線LAN通信

保有状況

JR西日本所有編成⇒ V編成(V2-V9)

800系

800系

九州新幹線開業時に投入された車両で、700系をベースに開発されました。
しかしながら、既存の700系とは異なる外観を持ち、先頭車両の縦長のライトは800系の大きな特徴と言えます。車内はJR九州の車両らしく、壁面に一面の金箔による装飾があったり、座席が木製など、独創性に溢れた車両となっています。座席は自由席含めて2列シートなのでゆったりと座ることが可能です。九州新幹線限定で、「さくら」「つばめ」として運用されています。

車両設備

・電源(コンセント)(各車両最前部・最後部座席)
・2列×2列シート(全車)

保有状況

JR九州所有編成⇒ U編成(U001-U009)

U005編成は、熊本地震により脱線した影響で2018年に廃車となった。

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