新幹線での新型コロナ感染リスクは?

東海道・山陽新幹線『ひかり』の停車駅や自由席号車の場所・運行パターンを解説

「ひかり」は、東海道・山陽新幹線の準速達列車に与えられる列車種別です。

主に、「のぞみ」の停車しない各駅から、東名阪の各駅へのアクセスすることを目的としている列車で、東海道新幹線ではのぞみの合間を縫って1時間当たり2本の列車が運行されています。

また、運行区間の末端である名古屋~新大阪間や、新大阪~岡山間においては、各駅に停車して、さながら「こだま」のような役割を担っている一面もあります。ただ、早朝や夜間を中心に、後続に抜かれない速達「ひかり」が設定されていたりと、とても一言で説明することができないのが「ひかり」という列車種別です。

他の列車種別については、以下の記事をご覧ください。


ひかりの停車駅と所要時間、運行パターンは?

日中の時間帯、ひかりには2パターンの列車があり、それぞれが1時間に1本ずつ運転されています。

東海道新幹線の「ひかり」の運行パターン

1パターン目は、東京を出発し、品川、新横浜に停車した後、原則として三島か熱海のどちらか1駅に停車し、その後は静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪と停車し、新大阪から先は岡山まで各駅停車となる列車です。この例は下りですが、上り方向も同じ停車パターンとなります。
パターン1列車番号 ひかり500号~522号

2パターン目は、東京、品川、新横浜に停車した後 、小田原か豊橋どちらかに停車し、名古屋から新大阪まで、各駅停車となる列車です。この例は下りですが、上り方向も同じ停車パターンとなります。
パターン2列車番号 ひかり631号~664号

東京駅を基準とすれば、日中毎時3分発がパターン1で、毎時33分発がパターン2となります。

東海道新幹線「ひかり」の停車駅と所要時間(パターン1)

パターン1のひかり号の主な区間の所要時間は以下の通りです。

  • 東京⇔静岡 約1時間
  • 東京⇔浜松 約1時間30分
  • 東京⇔名古屋 約2時間
  • 東京⇔新大阪 約3時間

東海道新幹線「ひかり」の停車駅(パターン1)


Tokyo
東京

全列車停車
↓約7分

Shinagawa
品川

全列車停車
↓約10分

Shin-Yokohama
新横浜

全列車停車
↓熱海まで 約20分
↓三島まで 約24分

Atami
熱海

2時間に1本程度停車(三島と隔時停車)
↓静岡まで 約22分

Mishima
三島

2時間に1本程度停車(熱海と隔時停車)
↓静岡まで 約17分

Shizuoka
静岡

1時間に1本程度停車
↓約19分

Hamamatsu
浜松

1時間に1本程度停車
↓約30分

Nagoya
名古屋

全列車停車
↓約37分

Kyoto
京都

全列車停車
↓約13分

Shin-Osaka
新大阪

全列車停車
↓約13分

Shin-Kobe
新神戸

全列車停車
以後、西明石、姫路、相生の各駅停車。
↓約60分

Okayama
岡山

全列車停車


東海道新幹線「ひかり」の停車駅と所要時間(パターン2)

パターン2のひかり号の主な区間の所要時間は以下の通りです。

  • 東京⇔豊橋  約1時間20分
  • 東京⇔名古屋 約1時間40分
  • 東京⇔米原  約2時間20分
  • 東京⇔新大阪 約3時間
  • 小田原⇔名古屋 約1時間
  • 小田原⇔新大阪 約2時間20分

東海道新幹線「ひかり」の停車駅(パターン2)

補足

パターン2のひかりは列車番号が600番台であることが多いのですが、ひかり6XX号という列車番号であっても、早朝や夜間などを中心に「パターン1」の停車パターンを持つ列車が走っています。これは、早朝夜間に関しては、「パターン1」の列車が岡山ではなく新大阪発着となっていることによるもので、このような列車も「パターン2」と同じ600番台の列車番号が付与されます。このため番号だけ見てすぐに判別することはできませんので、注意してください。概ね日中帯(10時~17時)に始発駅を出発する列車に例外はありません。


Tokyo
東京

全列車停車
↓約7分

Shinagawa
品川

全列車停車
↓約10分

Shin-Yokohama
新横浜

全列車停車
↓小田原まで 約15分
↓豊橋まで 約65分

Odawara
小田原

2時間に1本程度停車(豊橋と隔時停車)
↓名古屋まで 約70分

Toyohashi
豊橋

2時間に1本程度停車(小田原と隔時停車)
↓名古屋まで 約20分

Nagoya
名古屋

全列車停車
↓約9分

Gifu-Hashima
岐阜羽島

1時間に1本程度停車
↓約14分

Maibara
米原

1時間に1本程度停車
↓約20分

Kyoto
京都

全列車停車
↓約13分

Shin-Osaka
新大阪

全列車停車

山陽新幹線「ひかり」の停車駅

山陽新幹線の「ひかり」は非常に本数が少ないので個別に紹介します。

コロナ禍で利用客数が減少した結果、コロナ前よりも列車本数の削減、運転区間の縮小が行われた列車があります。

臨時列車と、東海道から直通する岡山始発・終着の列車についてはここでは紹介しません。

主に「こだま」や「のぞみ」の補完なので、本数や停車駅に特に規則性はありません。

ひかり591号博多行(下り)

(新大阪始発)
岡山までの各駅、福山、三原、東広島、広島、新岩国、徳山、新山口、新下関、小倉、博多。
ひかり531号博多行(下り)

(名古屋始発)
新大阪までの各駅、新神戸、姫路、岡山、福山、広島、新下関、小倉、博多
※新大阪~博多間を先着します
ひかり533号広島行(下り)

(新横浜始発)
小田原、静岡、名古屋、京都、新大阪、新神戸、西明石、姫路、岡山、福山、広島
ひかり535号広島行(下り)

(名古屋始発)
岡山までの各駅、福山、広島
ひかり593号博多行(下り)※2022年3月改正で運転取りやめ

(新大阪始発)
新大阪、新神戸、西明石、姫路、岡山、福山、三原、東広島、広島、徳山、新山口、新下関、小倉、博多

ひかり590号岡山行(上り)

(2022年3月より小倉始発)
小倉、新山口、岡山までの各駅
ひかり592号新大阪行(上り)

(博多始発)
博多、小倉、新下関、新山口、徳山、新岩国、広島、東広島、三原、福山、岡山、姫路、西明石、新神戸、新大阪
ひかり594号新大阪行(上り)

(博多始発)
博多、小倉、新山口、広島、福山、岡山、姫路、新神戸、新大阪
※博多~新大阪間を先着します

ひかり号の自由席は1号車から5号車!

東海道新幹線におけるひかり号の自由席は1号車から5号車です。すべてのひかり号に自由席が設定されています。

1号車は博多寄りの先頭車となっていますので、博多方面に行く場合は、前から5両が自由席となり、東京方面に行く場合は後ろから5両が自由席です。

自由席に座る場合のテクニックは、以下の記事で紹介していますので参照してください。

また、山陽新幹線を走る列車で、特に8両編成の列車を中心に自由席は1号車から5号車でない場合もあるので、以下の記事についても参照してみてください。 山陽新幹線の「ひかり」に特化してまとめた記事となります。

ひかり号の自由席の混雑具合は?

代表的な以下の3タイプについて図にしています。

1.「静岡ひかり(パターン1)」
岡山~(各駅停車)~新大阪~京都~名古屋
~浜松~静岡~(熱海・三島の1駅)~新横浜~(各駅)~東京

2.「小田原ひかり(パターン2のうち小田原停車型)」
新大阪~(各駅)~名古屋~小田原~新横浜~(各駅)~東京

3.「豊橋ひかり(パターン2のうち豊橋停車型)」
新大阪~(各駅)~名古屋~豊橋~新横浜~(各駅)~東京

静岡ひかり
(上り東京方面)
岡山
⇒新大阪
新大阪
⇒名古屋
名古屋
⇒浜松
浜松
⇒静岡
静岡
⇒東京
ひかり500~522号
(定期:岡山発)
静岡ひかり
(下り新大阪方面)
東京
⇒静岡
静岡
⇒浜松
浜松
⇒名古屋
名古屋
⇒新大阪
新大阪
⇒岡山
ひかり501~521号
(定期:岡山行)
小田原ひかり
(上り東京方面)
新大阪
⇒米原
米原
⇒名古屋
名古屋
⇒小田原
小田原
⇒東京
ひかり630~668号
(定期:新大阪発)
小田原ひかり
(下り新大阪方面)
東京
⇒小田原
小田原
⇒名古屋
名古屋
⇒米原
米原
⇒新大阪
ひかり631~665号
(定期:新大阪行)
豊橋ひかり
(上り東京方面)
新大阪
⇒米原
米原
⇒名古屋
名古屋
⇒豊橋
豊橋
⇒東京
ひかり630~668号
(定期:新大阪発)
豊橋ひかり
(下り新大阪方面)
東京
⇒豊橋
豊橋
⇒名古屋
名古屋
⇒米原
米原
⇒新大阪
ひかり631~665号
(定期:新大阪行)

特筆すべきはパターン2の豊橋停車か小田原停車の違いで、これら2駅は2時間に1本しかない「ひかり」に乗客が非常に集中するため、豊橋停車パターンであれば、下りは豊橋での降車が多く、上りは豊橋での乗車が多くなります。小田原停車パターンであれば、下りは小田原での乗車が多く、上りは小田原での降車が多くなります。

ひかり号にコンセントはある?

東海道新幹線の「ひかり号」は、全ての列車において、自由席も含めて車両の最前列・最後列・窓側座席であれば確実にコンセントが利用できます。

また、グリーン車であれば全列車で、普通席であれば「N700S」を利用する列車は全席でコンセントが利用可能です。

山陽新幹線の「ひかり号」は、ひかり531号、ひかり533号、ひかり535号、ひかり591号、ひかり594号に限って、窓側全席でコンセントが利用できます。その他のひかり号は、車両の最前列、最後列であればコンセントが利用できます。

東名阪間で抜かれない「速い」ひかりはこれだ!

東海道新幹線の「ひかり」は、東京~名古屋間、名古屋~新大阪間で、それぞれ後続の「のぞみ」に抜かれない列車があります。これらは「のぞみ料金」不要にもかかわらず、後続に抜かれず速い列車です。

また、自由席も、のぞみと比較して2両多くなりますので、自由席利用の場合にも便利な列車となります。

補足
2020年3月ダイヤ改正に伴い、名阪間で抜かれない「ひかり」は原則として京都で退避が発生するようになり、大幅に数を減らしました。

東京→名古屋で抜かれない「ひかり」(下り)

  • ひかり533号(新横浜6:00⇒名古屋7:24)※新横浜始発
  • ひかり633号(東京7:33⇒名古屋9:14)
  • ひかり635号(東京8:33⇒名古屋10:14)
  • ひかり637号(東京9:33⇒名古屋11:14)
  • ひかり639号(東京10:33⇒名古屋12:14)
  • ひかり641号(東京11:33⇒名古屋13:14)
  • ひかり643号(東京12:33⇒名古屋14:14)
  • ひかり645号(東京13:33⇒名古屋15:14)
  • ひかり647号(東京14:33⇒名古屋16:14)
  • ひかり649号(東京15:33⇒名古屋17:14)
  • ひかり651号(東京16:33⇒名古屋18:14)
  • ひかり653号(東京17:33⇒名古屋19:14)
  • ひかり657号(東京18:33⇒名古屋20:14)
  • ひかり661号(東京19:33⇒名古屋21:13)
  • ひかり667号(東京21:30⇒名古屋23:24)
  • ひかり669号(東京22:03⇒名古屋23:49)※後続「のぞみ」なし

名古屋→東京で抜かれない「ひかり」(上り)

  • ひかり638号(名古屋8:31⇒東京10:12)
  • ひかり642号(名古屋9:31⇒東京11:12)
  • ひかり644号(名古屋10:31⇒東京12:12)
  • ひかり646号(名古屋11:31⇒東京13:12)
  • ひかり648号(名古屋12:31⇒東京14:12)
  • ひかり650号(名古屋13:31⇒東京15:12)
  • ひかり652号(名古屋14:31⇒東京16:12)
  • ひかり654号(名古屋15:31⇒東京17:12)
  • ひかり656号(名古屋16:31⇒東京18:12)
  • ひかり658号(名古屋17:31⇒東京19:12)
  • ひかり660号(名古屋18:31⇒東京20:12)
  • ひかり662号(名古屋19:31⇒東京21:12)
  • ひかり664号(名古屋20:29⇒東京22:11)

名古屋→新大阪で抜かれない「ひかり」(下り)

  • ひかり531号(名古屋6:36⇒新大阪7:33)※各駅停車
  • ひかり533号(名古屋7:25⇒新大阪8:12)
  • ひかり665号(名古屋22:29⇒新大阪23:18)※臨時

新大阪→名古屋で抜かれない「ひかり」(上り)

  • ひかり668号(新大阪20:45⇒名古屋21:33)

(おまけ)山陽新幹線で抜かれない「ひかり」

  • ひかり531号(新大阪7:35⇒博多10:11)※名古屋始発
  • ひかり594号(博多20:52⇒新大阪23:32)

新幹線「ひかり」についてのまとめ

ここまで、ひかりの停車駅や運行パターンについて解説してきました。ひかりには基本的に2パターンがありますが、静岡県内を通過する「パターン2」のタイプのひかりは、今でも名古屋~東京間の利用では「のぞみ」同等に使うことが可能です。

指定席でものぞみ料金が不要であったり、自由席が5両あることからのぞみより自由席が取りやすいといったことも踏まえると、ひかりを有効活用することのメリットは大きいように思います。

ぜひ、新幹線を利用するのであれば、「ひかり」にも目を向けて有効活用してみてください。

1 COMMENT

小川 瑳介

私は今度、小田原駅から名古屋駅までひかり号を利用するので、ひかり号の停車駅のパターンについての記述がとても参考になりました。

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