JR西日本が運行する山陽新幹線において、「こだま」や一部「ひかり」を対象として、信じられないくらいの格安きっぷが販売されています。夏の移動シーズンを前に、今回は山陽新幹線の「ぷらっとこだま」というべき割引商品や旅行商品に焦点を当ててみようと思います。
なお、このようなお得な商品の入れ替えは激しいため、商品の取扱いが無くなっていることもあります。詳しくはJR西日本のサイト等から確認をお願いします。
目次
「ぷらっとこだま」より高い割引率の商品が多い
東海道新幹線において「ぷらっとこだま」という、こだま限定で乗車できるきっぷ(厳密にはJR東海ツアーズの「旅行商品」)がありますが、普通車指定席における通常期の割引はおよそ25%程度となっています。
しかし、山陽新幹線区間における「こだま」の割引商品は、それを超える割引率となっているものも多く、時間に余裕があるのであればお得に移動することができます。
【e5489専用】こだま指定席きっぷ(2名以上限定)
まずはインターネット予約の「e5489」で購入できる「【e5489専用】こだま指定席きっぷ」を紹介します。2名以上限定ですが、格安で「こだま」が利用できるきっぷです。
- とにかく安い!
⇒大阪市内~広島市内が7,810円など。 - 子どもはどの区間でも一律1,500円!
⇒小学生のお子さんとの新幹線旅行には最適! - JR直販かつインターネット限定なのでキャンセルが楽
⇒JR所定の手数料は必要だがキャンセルはインターネット上で完結する。紙切れになるリスクは小さい。 - 乗車前日まで購入可能
⇒予定が流動的でも購入しやすい。
- 2名以上かつ同一行程での利用限定
⇒1名利用ができず、複数名でも同一行程でないと利用不可。 - 設定区間がわかりにくい
⇒設定区間が細かく、分かりにくい。 - 変更不可
⇒変更はできないため、変更する場合は払戻→再購入
全て通常期の「普通車指定席」との比較です。新大阪~博多間は設定されていないので、次に紹介する「こだまスーパー早特きっぷ」がお得です。
- 大阪市内~広島市内
⇒7,810円 - 大阪市内~岡山
⇒4,600円 - 広島市内~博多
⇒6,810円
なお、設定されている全区間の料金は以下のページ(JR西日本)をご確認ください。
参考 【e5489専用】こだま指定席きっぷJRおでかけネット
【e5489専用】こだまスーパー早特きっぷ(発売停止中)
こちらの商品は2022年6月時点で設定が無いようです。復活に期待!
こちらもインターネット予約限定ですが、2名以上という縛りがなくなり、1名で利用できるタイプです。ただし設定区間は新大阪・新神戸~小倉・博多となり、先ほどの「こだま指定席きっぷ」とは区間が異なります。相互に補完する関係なのかもしれません。
- とにかく安い!
⇒新大阪~博多が8,660円(約43%割引)など。
⇒片道乗車券(9,790円)より安い。 - 1名で利用可能
⇒1名から利用できるため、利用しやすい。 - JR直販かつインターネット限定なのでキャンセルが楽
⇒JR所定の手数料は必要だがキャンセルはインターネット上で完結する。
- 設定区間が少ない
⇒新大阪・新神戸~小倉・博多の設定しか無い。 - 変更不可
⇒変更はできないため、変更する場合は払戻→再購入 - 乗車14日前までしか発売されない
⇒予定が予め決まっていないと購入しにくい。
全て通常期の「普通車指定席」との比較です。
- 新大阪~小倉
⇒8,660円(約40%割引) - 新大阪~博多
⇒8,660円(約43%割引) - 新神戸~小倉
⇒8,650円(約39%割引) - 新神戸~博多
⇒8,650円(約42%割引)
【旅行商品】限定ひかり・こだま 「バリ得こだま」
JR西日本版「ぷらっとこだま」というべき商品で、JR西日本の関連会社である日本旅行から発売されている商品です。他の旅行会社からも似たような商品が出ていますが、代表としてこちらを紹介します。
特に一押しのメリットとして、+1,000円でグリーン車が利用可能。という点です。ただし、早朝の下り方向と、深夜の上り方向の「ひかり」にしかグリーン車は設定されていないため、利用する時間によってはグリーン車は利用できません。
グリーン車の対象となる列車は次の通りです。
下り(博多方面)
ひかり591号(新大阪6:06~博多9:19)
ひかり531号(新大阪7:35~博多10:11)
上り(新大阪方面)
ひかり594号(博多20:51~新大阪23:32)
- とにかく安い!e5489限定より安い
⇒新大阪~博多が8,600円など。
⇒片道乗車券(9,790円)より遥かに安い。 - 1名で利用可能
⇒1名から利用できるため、利用しやすい。 - 出発日の前日まで購入可能
⇒直前に予定が決まっても利用しやすい。 - グリーン車を僅かな追加料金で利用可能
⇒+1000円でグリーン車利用ができるのでお得!
- 変更不可
⇒変更はできないため、変更する場合はキャンセル→再度購入 - キャンセルが不便
⇒JR直販ではないため、10日前からキャンセル料が必要。 - 乗り遅れた場合は当日キャンセル扱い
⇒乗り遅れは補償なし。後続自由席への乗車も不可。 - 繁忙期は料金UP
⇒お盆などの繁忙期は料金が上がります!
キャンセル料の規定は以下のリンク「13.お客様による旅行契約の解除」を参照してください。
通常期の料金は以下の通りです。
- 新大阪~小倉
⇒8,100円 - 新大阪~博多
⇒8,600円 - 新神戸~小倉
⇒7,900円 - 新神戸~博多
⇒8,400円
繁忙期の料金は以下の通りです。かなり値上がりします。
(JRと繁忙期とは異なるので注意!2022年夏は8/10~16が繁忙期)
- 新大阪~小倉
⇒9,400円 - 新大阪~博多
⇒9,800円 - 新神戸~小倉
⇒9,200円 - 新神戸~博多
⇒9,600円
【まとめ】山陽新幹線は「こだま」の割引が充実!
ここまで見てきたように、山陽新幹線の「こだま」には、JR直販の商品をはじめ、割引率が30%を超えるような商品が多くあります。
また、旅行会社の商品においては、割引率が40%を超えるものもあり、さらに、一部の「ひかり」に乗車できたり、グリーン車に格安で乗車できるオプションもあり、かなり充実しています。
乗り遅れ等のリスクはあるため余裕をもって駅に行く必要はありますが、これらの商品を上手に使うことで、新幹線代を大きく減らすことができるため、ぜひ活用してみてください。