新幹線での新型コロナ感染リスクは?

新型コロナ接触確認アプリ(COCOA)から通知があったときにすべきこと

8月初旬に書いた「新型コロナウイルス接触確認アプリ(以下、COCOA)」の「謎の通知」に関する記事の反響が予想以上に大きく、皆さん「一体どうしたらいいんだ?」という疑問を持たれているケースが多いことが分かった。ここでは、通知が来た場合に取るべき対応について、頂いたコメント等からの情報も含めてまとめてみた。

注意事項
本ページの内容は厚生労働省からの正式な発表に基づくものではありません。アプリの誤動作も含めた観点から個人が判断・公開している記事であり、利用は自己責任でお願いいたします。

COCOAで通知が来た場合の行動フロー

cocoaで通知が来た場合の行動フロー

先の記事でも書いた通り、COCOAには不具合と思われる事象があり、通知が来たにも関わらず、アプリ内では「接触無し」となっていることがある。それを含めて判断するフローとしている。

まずは、通知が来た場合にアプリを開き、アプリ内で陽性者との接触があるかどうかを調べると、以下の2パターンになる。それぞれ、リンクをクリックしながら読み進めて頂きたい。

アプリ内の表示が「陽性者との接触確認 〇件」である

アプリ内の表示が「陽性者との接触は確認されませんでした」である

アプリ内の表示が「陽性者との接触確認 〇件」

通知があった際、アプリ内に陽性者との接触件数が表示されている場合、アプリの正しい挙動であるため、過去14日間に、1m以内で15分以上接触した人(濃厚接触とは限らない)が、新型コロナウイルスの陽性確定となった可能性が極めて高いと思われる。ただし、いつ接触したのかはアプリ画面上に表示されないため、いつ接触したのかを特定することは困難。

画面上には、現在の症状を入力するフォームや電話での問い合わせ先があり、現在症状が出ている場合は、症状を入力するか、問い合わせ先へ連絡できるようになっている。症状によってはPCR検査を案内されることもあるため、必ず実施しておくべきだろう。

無症状の場合、最低でも14日間は発症していないかを注意深く観察する必要がある。また、14日間は不要不急の外出は避け、最悪、自身が感染していた場合でも他人に感染を広めないように努力する必要がある。

アプリ内の表示が「陽性者との接触は確認されませんでした」

陽性者との接触は確認されませんでした

通知があったにもかかわらず、アプリ内に陽性者との接触件数が表示されていない場合は、次の方法で端末内部のキー照合結果を確認する必要がある。照合結果の確認によって、次にとるべき行動が変わってくる。

キーの照合を行い、一致した件数が0である

キーの照合を行い、一致した件数が1以上である

キー照合の方法については、iOS、Androidそれぞれ以下の方法で可能。

iOSで端末内部の照合結果を確認する方法

設定→プライバシー→ヘルスケア→COVID-19接触のログ記録→接触チェックの記録

ここに表示されるリストから、「一致したキーの数」が「0」ではなく、「1」以上の数値があるかどうかを確認する。

Androidで端末内部の照合結果を確認する方法

設定→Google→COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の濃厚接触の可能性の通知

ここに表示されるリストから、「一致した数」が「0」ではなく、「1」以上の数値があるかどうかを確認する。

キーの照合を行い、一致した件数が0である

キーを照合した結果、一致した件数が0の場合は、私がサポートセンターから得た回答にもあったが、陽性者との接触はないものとして判断してよい。念のためということなら、14日間は普段から行っている感染防止対策をより強化して、不要不急の人との接触を避けることが望ましいと思われる。

キーの照合を行い、一致した件数が1以上である

キーを照合した結果、一致した件数が1以上の場合は、アプリの不具合かもしれないが、最悪の場合を想定して、サポートセンターから得た回答にもあったように感染者との接触があったものとして行動したほうがよい。過去14日間の行動を振り返り、マスク無しで長時間接触した人がいたとか、電車内で激しく咳き込む人の近くに居ざるを得ない状況だったなど、心当たりがある場合は、不要不急の人との接触を避けるべきだろう。また、勤務先や学校などに連絡し、出勤を停止してテレワーク等へ移行することも必要だろう。

なお、8月21日に厚生労働省から通達が出されており、アプリで通知があった人に対しては、原則としてPCR検査を案内している。アプリ画面上に件数表示はされないが、厚生労働省もこの事象については把握済みであると考えられ、状況を説明すればPCR検査を受けられる可能性は高くなるはずだ。

PCR検査は、アプリ接触記録+症状があれば受けやすい

ここまで、COCOAからの通知があった場合の動きについてまとめてみた。当サイトに寄せられるコメントからも、アプリ単体で接触があったからといって、PCR検査を受けられるわけではない。

⇒繰り返しになるが、8月21日に厚生労働省から出ている通達により、アプリに通知があった場合は原則PCR検査を受検できるため、不安であれば保健所への連絡をしても良いと思う。

また、症状がある上にアプリでの接触記録があるということは、客観的に感染の可能性が高いということが言えるため、単に風邪症状を訴えるだけの人と比較すれば、PCR検査の優先度は上がるものと考えられる。「得体のしれないアプリ」として毛嫌いされているが、いざという時に検査の引き金になってくれるのは、実はCOCOAかなのもしれない。

また、COCOAアプリは散々言われているように、多くの人がインストールしなければその効果は発揮できない。プライバシーに関わる情報は何一つ提供されないため、自分の身を守ることはもとより、通知による意識付けの動機にもなるため、他人を守ることにも結果的にはつながることになる。Bluetoothを常時利用していることによるスマートフォンのバッテリー使用率も、インストールしていない時と比べて特段増えたようには感じないので、これまで様々な理由で毛嫌いしてきた人も、この記事がインストールのきっかけになれば幸いである。

1 COMMENT

とげぴー

都内で勤務している同僚に通知が来ましたが、日付しか情報がないため、職場に感染者がいないと、「電車かな?」と考えるしかありません。
最低でも時間の情報が無いと、成り立たないと思います。登録してくれた感染者にも申し訳ない、役立たずアプリ。

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