目次
大型連休(GW・お盆・年末年始)の予約はお早めに!
年末年始、GW、お盆などの大型連休や秋の観光シーズンの3連休など、繁忙期の指定席は、良い時間帯であれば予約が開始されてすぐに満席になってしまう事があります。
特に、東海道・山陽新幹線でいえば山陽・九州新幹線へ直通するのぞみ号や、みずほ号・さくら号はその代表格と言えます。
そんな人気列車の指定席を抑えるポイントと、指定席争奪戦に少し出遅れてしまったときに、何とか指定席で移動する確率を上げるためのテクニックを紹介します。
新幹線の予約は、乗車日の1か月前の午前10時から可能です。1か月前であっても、午前10時にならないと予約ができないことに注意してください。
1か月前に同じ日がない場合(例えば4月は31日がない)、翌月1日の午前10時から予約できるようになります。
新幹線に限らず、全国各地のJRの特急列車は同じ時間から予約できます。
人気のある列車は発売とほぼ同時に指定席の取り合いとなり、あっという間に満席となります。迷っている暇はありません。予約が解禁されたら、すぐに狙いの列車の予約をしましょう。
- 乗車日 5/3 ⇒ 予約開始日 4/3 午前10:00開始
- 乗車日 5/31 ⇒ 予約開始日 5/1 午前10:00開始
5月3日の予約は、ちょうど1か月前の4月3日の午前10時から。
5月31日の予約は、前月に31日がありませんので、5月1日の午前10時からとなります。
JR各社では、インターネットから指定席を確保できるサービスを展開しています。それを利用することで、指定席争奪戦を有利に立ち回ることが可能です。ただし、クレジットカードはどうしても必要となります。
詳しくは後述しますが、また、東海道・山陽・九州新幹線の「エクスプレス予約」や、JR東日本の「えきねっと」は、指定席の「事前申し込み」を受け付けています。これは、通常の発売開始(1か月前)の、さらに1週間前から指定席の申し込みができるサービスです。
- JR東海 ⇒ EX予約・スマートEX(東海道・山陽・九州新幹線)
- JR東日本⇒ えきねっと(東北・上越・北陸新幹線等)
- JR西日本⇒ EX予約・スマートEX(東海道・山陽・九州新幹線)
- JR西日本⇒ e5489(全国の新幹線・特急列車)
- JR九州⇒ EX予約・スマートEX(東海道・山陽・九州新幹線)
- JR九州⇒ JR九州ネット予約(JR九州エリア内の新幹線・特急列車)
JRの指定席のリアルタイムの予約状況は、会員登録不要で以下の指定席空席案内サイト「JR CYBER STATION」で確認することができます。(6:00~23:50)
競争に出遅れた場合、詳しくは後述しますがここを駆使して空席を探すテクニックもあります。
指定席を予約するために事前にできること
繁忙期の新幹線は、長距離列車の指定席が特に取りづらい状況になります。
しかし、そのような時期には、定期列車以外に臨時列車も数多く走っています。同じような時間帯に、定期列車と臨時列車が続行で運転される場合には、基本的には臨時列車の方が席の埋まり方は遅くなります。
臨時列車の方が空いている理由としては、臨時列車ゆえに毎日運転しないことからツアーを組んでいる旅行会社が利用しづらく、座席の割り当てが少ないか、割り当てすら無いということが考えられます。その分、一般客に割り当てることのできる座席は多くなります。
では、臨時列車はどのように判断したらいいのでしょうか?手もとに駅で配布している時刻表があればそれを、もし無ければ、以下のJR東海のサイトからダウンロードできるので、それを見ながら説明します。
時刻表を開くと、以下のように列車がずらずらっと並んでいます。ひかり493号が新横浜を6:00に発車し西へ向かう1番列車です。
そのあと、品川始発ののぞみ99号、東京始発ののぞみ1号と続きます。
さて、以下の画像にも印をつけましたが、臨時列車は、列車名の上に「◆」がつく列車になります。かつては700系列車という古い車両が使われることが多かったのですが、2020年3月ダイヤ改正により、東海道新幹線の列車は全て「N700」系列に統一されました。よって、定期列車だろうが臨時列車だろうが、差は無くなった、といえるでしょう。
エクスプレス予約やえきねっとなど、インターネット予約においては、事前受付サービスを実施しています。
指定席は、通常1か月前の10時からの申し込みしかできませんが、その時間帯にどうしてもPCやスマートフォンを操作できない人もいるでしょう。そのような人たちにも、指定席を取りやすくするための仕組みです。
ただし、事前受付サービスは、申し込んだ時点で予約が確定するものではありません。
システム上、座席はどうしても1か月前の午前10時からしか取れませんので、事前受付サービスの申し込み分については、1か月前の午前10時からおそらく先着順ではなく抽選で決められた処理順で処理されます。
申し込みが多かった場合、順番が後ろの方になってしまった受付については、残念ながら座席が取れないということもあり得るので注意しましょう。
事前受付でも、割引された商品を購入することは可能です。
ただし、割引商品(「EX早特21ワイド」や「えきねっとトクだ値の30%割引」)は、設定数がとても少ないことがわかっています。そのため、事前受付に割引商品だけを指定しておくと、取れない確率が上がります。取れたらラッキー。ぐらいの気持ちで、割引商品と通常の料金の2パターンは最低でも予約するようにしましょう。
仮に、割引商品の予約が取れたうえで通常料金も取れてしまった場合、今後も新幹線を使う予定があるのであれば、払戻するのではなく、予約を変更して後から使うこともできます。
期限は初回予約から3か月までなら、どの列車にも変更が可能です。
一部のJRの駅でも、指定席の事前受付を実施しています。ただし、公式なサービスではないので、しれっと無くなるかもしれません。やっていることはインターネット予約での事前受付とほとんど変わりません。1か月前の10時になった時点で、申し込みのあった列車の指定席の予約を、駅員が端末を操作して実施しますので、その間に満席となってしまえば取れないことがあります。
争奪戦に出遅れて満席が目立つときでも指定席を確保するテクニック
ここからは、指定席争奪戦に出遅れてしまって、気が付いたら既に満席だらけ…という場合に、何とか指定席を取るための技を紹介します。
お盆休みやゴールデンウィーク、年末年始休暇の帰省ラッシュは、行きが連休初日の午前中に、帰りが連休最終日の午後に集中します。まぁ、少しでも長く地元に帰りたいとかいろいろ事情はあると思います。もし新幹線の予約をたった今まで忘れていて、こんな画面を目にしたとします。
空席情報は見事に満席だらけです。
初心者さん
駅員X
初心者さん
同じ日でも夜に時間をずらすと、空席がたくさん出てきました。
指定席を取り損ねてしまった人でも、すし詰めの自由席で行くか、少し遅らせて優雅に指定席で行くかをまだ選ぶチャンスが残っているのです。
駅員X
初心者さん
だが何で独身だと分かった!
駅員X
初心者さん
駅員X
つまり、連休初日の朝8時台のような、誰もが移動したいと思っている時間の列車はだめでも、夕方から夜にかけて時間をずらすだけで、混雑する時期とはいえ指定席を取ることができるようになります。
とはいえ、時間が遅くなると小さな子どもを連れての旅行などはしんどいかもしれません。
単身者は比較的時間が遅くなったところで融通がきくので、このパターンはおすすめです。
空席案内は、自分の指定した区間で、1区間でも他人が乗車している場合「空き無し」となります。
指定席で名古屋→博多と移動したい場合を例とすると、名古屋→新大阪間ではその席が空いていたとしても、新大阪→岡山間のわずかな区間でも指定席が既に売れていた場合、「名古屋→博多」を1列車で取ることはできません。
しかし、名古屋→新大阪と新大阪→岡山、岡山→博多で列車を分ければ指定席を取れる可能性があるのです。
東海道・山陽新幹線の指定席は、同一方向に向かって改札を出ずに乗り継ぐ場合、ラッチ内乗り継ぎという制度によって、1列車の指定席料金で複数の列車に乗車することが可能ですので、分割することで指定料金が跳ね上がるのを心配する必要はありません。例えば東京→岐阜羽島の区間で、東京〜名古屋は「のぞみ」に乗車し、名古屋→岐阜羽島は「こだま」に乗車するなど、「のぞみ」と「ひかり」・「こだま」を乗り継ぐための制度だと思いますが、仮に「のぞみ」と「のぞみ」を乗り継いだとしてもそのまま適用されます。
ちなみに、今回紹介するのは乗り継いで列車を変更するパターンですが、同一列車内で指定席を渡り歩くことも可能です。
別列車の乗り継ぎであれば、エクスプレス予約でも条件付きで対応していますが、同一列車内の指定席の乗り継ぎは、エクスプレス予約では対応していませんので注意してください。
さて、名古屋→博多を移動する場合、一番のネックは本数が一気に減る割にまだ多くの利用客がいる新大阪~岡山の区間です。どのようにこの区間を移動すれば、繁忙期にも指定席を取れるのでしょうか。
お盆休み初日に名古屋⇒博多で検索すると、こんな感じです。
初心者さん
駅員X
初心者さん
駅員X
初心者さん
駅員X
初心者さん
初心者さん
駅員X
初心者さん
初心者さん
初心者さん
駅員X
名古屋から博多まで3列車を乗り継いで移動することで、各区間で細切れに空いている指定席を渡り鳥のように移動し、一応すべての区間で指定席を利用できました。
今回はちょっと極端な例でしたが、1回の乗り継ぎ程度なら、十分実用的だと思います。
また、鉄道好きであれば1行程で2形式に乗車できる可能性(N700系16両とN700系8両とか)もあるので、ある意味実用的かもしれません。
ちなみに、エクスプレス予約で「のぞみ」→「ひかり」→「のぞみ」となる行程の予約に挑戦しましたが、こんなメッセージが出て無理でした。
ガラガラの指定席のシートマップの一角に並ぶ、4つの「×」。
これが車いす乗車対応の座席です。
エクスプレス会員の方なら操作してみるとわかりやすいと思いますが、11号車の12,13列のA,B席は、どの列車も「×」になっています。
理由としては、車いすの方の予約の受付を2日前まで受け付けているため、一般の予約は受け付けていないのです。しかし、出発の前日~当日には、この座席は一般開放され、予約できるようになります。
このページで何度もお世話になっているJR CYBER STATIONで空席状況を確認していると、前日の朝になると突如「×」から「△」の列車が増えます。
これは座席開放が行われた結果、全ての列車で、僅かに空席が生まれたということです。なお、この座席、A、B席ですが、本来はC席があるスペースに車いす用スペースがあるため2人掛け座席として利用できます。
指定席争奪戦に完全に乗り遅れてしまった人も、前日の朝イチの取り合いに望みを託してみては…。
まとめ 繁忙期で満席だらけでも取り方によっては指定席が取れる!
ここまで、GWやお盆・年末年始の新幹線の指定席を予約するためのテクニックを紹介してきました。JRの列車は需要に関わらず基本的にはどの便でも同一料金のため、繁忙期のピーク時間の列車はあっという間に指定席が満席となります。
しかしこの記事では、ピーク時間を避けたり列車を乗り継いだりすることで、指定席に座って移動することができるということを紹介しました。
一つの切り口から見て満席だったら諦めるのではなく、様々な視点から見ていくことで、実は繁忙期にも指定席を取ることが可能ですので、この記事を見られた皆さまには、ぜひとも指定席争奪戦に挑戦していただきたいと思います。