「こだま」は、東海道・山陽新幹線の各駅停車の列車に与えられる列車種別です。「のぞみ」や「ひかり」の停車しない各駅から旅客を拾い上げて、主要駅へのアクセスするための役割を中心としています。東海道新幹線では概ね1時間当たり2本のこだまが運行されています。
他の種別に関しては、以下の記事を参照してみてください。
目次
東海道新幹線の「こだま」は、東京~名古屋間を毎時2本。名古屋~新大阪間は、毎時1本運転されています。東京基準に見ると、1時間に1本ずつ、名古屋行と新大阪行のこだまが運行されていることになります。なお、名古屋行も新大阪行も、列車番号は下りは631号から順に通しで振られており、列車番号を見ただけではどこまで行くのかがわかりません。東京基準とはなりますが、東京を毎時56分に発車する列車が新大阪行で、毎時26分に発車する列車が、名古屋行となっています。
また、これとは別に、平日朝には東京への新幹線通勤を意識した三島始発の列車が運転されており、新幹線定期での通勤客が大半となる関係からか、普通車全車自由席でグリーン車以外の指定席が無い列車が何本か運転されています。
各駅に停車し、過密運転の東海道新幹線は退避時間も長くなるため、のぞみと比較するとかなり時間がかかります。
- 東京⇔三島 約55分
- 東京⇔静岡 約1時間25分
- 東京⇔浜松 約1時間55分
- 東京⇔豊橋 約2時間10分
- 東京⇔名古屋 約2時間40分
- 東京⇔新大阪 約4時間
東海道新幹線の各駅に停車します。詳しい停車駅や駅間の所要時間は以下の通りです。
全列車停車
↓約7分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約14分
全列車停車
↓約8分
全列車停車
↓約7分
全列車停車
↓約6分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約9分
全列車停車
↓約15分
全列車停車
↓約20分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
山陽新幹線の「こだま」は、新大阪~博多間を運行する列車が、午前中に5本。夕方以降に3本の合計8本が運転されています。日中(新大阪12時台~15時台)は新大阪~岡山間では「こだま」は運転されていませんが、この区間は各駅停車の「ひかり」があるため、需要が少ない時間は、その「ひかり」で各駅停車の需要をカバーしているようです。岡山~博多間は、毎時1本のこだま号が運転されています。
山陽新幹線のこだまはパターンダイヤ化されていませんので、以下の所要時間は大体の目安としてください。
- 新大阪⇔岡山 約1時間
- 新大阪⇔広島 約2時間30分
- 新大阪⇔博多 約4時間30分
山陽新幹線の各駅に停車します。詳しい停車駅や駅間の所要時間は以下の通りです。
全列車停車
↓約12分
全列車停車
↓約8分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約7分
全列車停車
↓約16分
全列車停車
↓約9分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約8分
全列車停車
↓約6分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約11分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
↓約12分
全列車停車
↓約13分
全列車停車
↓約10分
全列車停車
↓約9分
全列車停車
↓約8分
全列車停車
↓約17分
全列車停車
こだま号の自由席は、東海道新幹線の場合、1号車から7号車と、13号車から15号車というのが基本です。ただし、団体の予約や多客が予想される日には、13号車から15号車のいずれかが指定席となる日がありまので、駅の案内には注意するようにしてください。
すべてのこだま号に、自由席が設定されています。また、平日朝や深夜の列車を中心に、普通車は全車自由席という列車も多くあります。
こだま号は、上で説明した通り、自由席が大半で、指定席は通常11号車、12号車、16号車の3両しかない。また、ぷらっとこだま等の格安でこだま号が使える商品はほぼ指定席利用となるので、指定席は意外にも満席や空席わずかとなっていることが多い。ただ、そういった場合でも自由席の座席には余裕があることが多いので、よほどの繁忙期を除いて焦る必要はないと考えます。
ここまで、東海道・山陽新幹線『こだま』の停車駅や自由席、運行パターンを解説してきました。各駅に停車するため、大都市間の輸送を主目的とはしていませんが、近隣都市間の移動や、新幹線通勤など、東海道・山陽新幹線の縁の下の力持ちてきな存在となっています。また、繁忙期には自由席が多いため、時間がかかっても良いので自由席に座りたいという人を受け入れる役目もあります。
また、山陽新幹線の「こだま」は、700系のレールスター編成や、500系に乗車するチャンスのある列車です。もし、山陽新幹線に乗車する機会があれば、一度乗車してみてはいかがでしょうか。