新幹線での新型コロナ感染リスクは?

エクスプレス予約(EX予約)のグリーンポイントをなるべく無駄にしない使い方

2022年のグリーンポイント期間延長はなし!
2022年は、新型コロナウイルス感染拡大による影響を踏まえたグリーンポイントの期間延長は行われません!あと少しで「ひかり」や「のぞみ」のグリーン車を使えるだけのポイントを保有している方は、このページにある方法でなるべく無駄にしないように使ってしまいましょう。最大で2022年9月まで、6月失効のポイントを利用できる方法について、本記事では解説しています。

東海道・山陽・九州新幹線においてエクスプレス予約サービスを利用している方の悩みの種として、乗車によって付与される「グリーンポイント」を毎回無駄にしてしまう、という方も多いのではないでしょうか。

グリーンポイントは、「乗車翌年の6月30日」まで有効、ということはよく知られているところです。このため、年末に乗車した分については、半年程度しかポイントの期限がなく、グリーンポイントを使うことなく流してしまう、ということが発生しがちです。

あと少しで「のぞみ」のグリーン車だったのに…と落ち込んでいる方も多いかと思いますが、少しでも有意義にポイントを使う方法や、ポイントの有効期間をおよそ3か月延長する方法についてここでは説明します。

まず「グリーンプログラム」についておさらい

グリーンプログラムは、乗車距離に応じてポイントが付与され、ポイントを消費することで、追加料金無しでグリーン車に乗ることができるサービスです。サービスで乗車できる距離に制限はありませんので、単距離利用でも長距離利用でも、利用する列車種別のみによって消費されるポイントが決定します。つまり、長距離利用で使用したほうがお得です。

また、2回まで乗り継ぎが可能(3列車を利用可能)なので、東京⇒新大阪までを、新大阪行のひかり号で。新大阪⇒博多までを、博多行のひかり号というように分割することも可能です。違う列車種別を乗り継いだ場合、ポイントの消費は上位列車の消費ポイントとなります。(早特系商品は、乗り継ぐと早特が適用されなくなることがあるので注意。商品説明はよく読みましょう。)

列車種別ごとに、ポイントの消費は以下の通りです。九州新幹線直通の「みずほ」「さくら」でも、2022年6月25日以降は、グリーンポイントによるグリーン車の予約ができるようになりますが、具体的な使用ポイントなどは明かされていません。恐らく、「みずほ」は「のぞみ」同等の1000ポイントで、「さくら」は「ひかり」同等の800ポイント、「つばめ」は「こだま」同等の600ポイントで利用可能になるものと思われます。

  • 600ポイント こだま(つばめ)
  • 800ポイント ひかり(さくら)
  • 1000ポイント のぞみ(みずほ)

エクスプレス予約で新幹線に乗車すると、乗車距離に応じて10~200程度のポイントが付与されますが、東京⇔新大阪の片道では90ポイントで、1000ポイントを貯めるには6往復しなければならない、絶妙なポイント配分となっています。

のぞみのグリーン車にアップグレードするためには、単純計算で年間東京~新大阪を6往復する必要があるので、ヘビーユーザーでない限りは、これを満たすことはそう簡単ではありません。さらに、名古屋⇔東京では、片道50ポイントなので10往復必要となります。

グリーンポイントの有効期限は?

グリーンポイントの有効期限は、乗車翌年の6月30日までです。つまり、1月に乗車した分については、およそ1年半の有効期間がありますが、12月に乗車した分については、半年しか期限がありません。

ただし、この6月30日というのは、予約するためにポイントを使うことができる期限ですので、6月30日に7月30日の予約をするために使用することは可能です。この後紹介する延長方法は、これを利用します。

グリーンポイントの延長方法

一応、600ポイント貯まっていれば、「こだま」のグリーンに乗車することはできますが、エクスプレス予約会員なのであれば、「こだま」はわざわざポイントを使わなくてもお得にグリーン車に乗れるプランが多いため、価値が薄れます。どうせなら、もう少し粘って期間を延長し、「ひかり」や「のぞみ」のグリーン車にアップグレードしてしまおうというのがここでの狙いです。なお、ここで紹介する方法はグリーンポイントの有効期限である6月30日時点で、最低600ポイントを保有していることが大前提です。

グリーンポイントを延長できる仕組み

保有ポイントが600ポイント以上になれば、列車を予約する際にポイントを使うことを選択できますが、それ未満のポイントだと、6月30日時点で予約に使うことができないので、消滅を待つしかありません。こればかりはどうしようもないので、6月30日時点で600ポイントが無い場合は諦めるしかありません。

エクスプレス予約の仕組みとして、同一の予約は初回予約の日から3か月を限度に何度でも変更することが可能です。また、予約に利用したグリーンポイントは、6月30日を過ぎても、払い戻しや普通車への変更をしない限り、消滅することはありません。

延長するための具体的な方法

方法は簡単です。6月30日時点で新幹線を使う予定が無い場合にも、とりあえず1か月先(7月30日)の予約を、グリーンポイントを使って行います。また、一度行った予約は何度でも無手数料で変更(初回予約から最大3か月)ができることを活用し、7月30日が迫ってきたら、再び8月9月と、最大で9月30日まで、期限切れとなっているグリーンポイントを含めて延長していけば、初回の予約から最大3か月間はグリーンポイントを持ち越すことが可能。というわけです。

注意
グリーンポイントが減るような予約(列車種別の変更またはグリーンポイントを使用しない予約)を行い、確定した時点で、期限切れとなったポイントは消滅するので気を付けてください。

逆に、600ポイントでこだまのグリーンポイントで予約をしていて、その間にポイントが800ポイント、1000ポイントに達した場合、既に予約で使用した期限切れポイントに加算して使うことができます。

分かりにくいので、例を挙げて説明します。

消滅するポイントの有効期限を延長してワンランク上のグリーン車を予約する方法

前提条件として6月30日で消滅するポイントが800ポイント、翌年の6月30日まで有効なポイントが100ポイント、合計900ポイントを所持していることとして説明します。

STEP.1
期間延長のダミー予約をする

6月30日の23時30分までに、1か月先の列車を対象として、消滅するグリーンポイント800ポイントを用いてひかり号を予約。区間は後から変更できるのでどこでも良いが、短くしておいたほうが安全。(理由は後述)

STEP.2
別の予約でポイントを追加する

7月になってから別の予約で東京⇔名古屋を1往復利用、100ポイント取得し、手順①の予約で使ったポイントとの合計が1000ポイントに なる。

STEP.3
1000ポイントになったところで本命を予約!

STEP1のダミー予約を「変更」し、のぞみ号をグリーンポイントで予約する。なお、STEP1のダミー予約は、初回予約日から3か月までの間であれば何度でも変更可能。

これで、本来なら6月30日で消えてしまうポイントと、7月に加算されるポイントを合算して利用することができました。

グリーンポイントの延命で気を付けること

一番気を付けなければならないのは、予約変更ができるのは、「その予約を最初に行った日」から3か月の間です。6月15日に予約をしたとすれば、最大で延長できるのは9月15日までなので注意してください。また、最も気を付けなければならないのが、ダミー予約したことを忘れてしまうということです。特段の用がないにも関わらず新幹線を予約することになるため、予約したことを忘れるリスクは高くなります。

予約したことを忘れて発車時刻を過ぎた場合、予約に使ったグリーンポイントと特急料金はどう頑張っても取り返すことができません。(乗車券分は払戻されます)

上で「ダミー予約の区間は短くしておいたほうが良い」としましたが、こういったときにダメージが最小限で済みます。最初の予約を長距離で取得していると、請求額が大きくなって痛くなります。そもそも数千円相当のグリーンポイントのメリットを享受したいがためにやっていることなので、予約したことは絶対に忘れないようにしてください!

マニア的なグリーンポイントの楽しい使い方

N700系8両編成。九州直通のロゴが特徴

山陽新幹線の「臨時ひかり号」を狙う

6/25以降、みずほ・さくらも利用可能に
2022年6月25日の九州新幹線へのEXサービス拡大に伴い、これまでグリーンプログラムの対象外だった「みずほ」「さくら」「つばめ」が新たに対象に加わります。このため、N700系(8両編成)のグリーン車をポイントで利用しやすくなります!

グリーンポイントは東海道・山陽新幹線に限ったサービスで、かつ九州新幹線直通列車(みずほ号・さくら号)は、山陽新幹線区間内の乗車でグリーンポイントを貯めることはできますが、グリーンポイントでグリーン車に乗車することはできません。これが何を意味するかというと、グリーンポイントでは基本的にはN700系の16両編成のグリーン車にしか乗ることができないのです。もちろん、N700系のグリーン車そのものは非の打ち所がない、完成されたアッパークラスではあるのですが、やはりそこは東海道の大動脈ということで、ビジネスライクであることは否めません。一方、山陽・九州新幹線の主役であるN700系8両編成(主にみずほ号、さくら号に使用されている車両)は、車体こそN700系ですが、のぞみ号のグリーン車とは異なる雰囲気を醸し出す空間となっています。鉄道旅行の好きな人なら、一度は乗車してみたい、というのが本音ではないでしょうか。ましてやグリーンポイントが余っているなら…。実は、この車両に、グリーンポイントで乗車できる列車があるんです。

山陽新幹線には、多客期には多数の臨時のぞみ、みずほ、さくら号が設定されていますが、臨時「さくら号」の一部のスジは、九州新幹線へ直通せずに、新大阪~博多間で完結する列車があります。車両はみずほ号、さくら号と同じくN700系8両編成を使うのですが、九州新幹線へ直通しない列車は「さくら」の愛称を使うことがないので、このような列車はすべて「ひかり」として運転されます。グリーンプログラムの対象列車は「のぞみ」「ひかり」「こだま」なので、ひかり号であれば、なんとN700系8両編成のグリーン車にグリーンポイントで乗車することができます。ただ、お盆やGW,年末年始のピーク期間はこのひかり号は同じ列車番号でありながら九州直通の「さくら号」として運転されるため、グリーンポイントで乗車することはできません。自分の乗車したい日にもし運転されていたら、鉄道マニア的には楽しい旅になるのではないかと思います。

以下に運転日の多い臨時「ひかり」号を参考までに記載しておきます。これ以外にも運転はあるので、予定があれば是非使ってみてください。※2022年時点では、臨時列車はまだ数少ないです。


上り(新大阪方面)
ひかり580号(博多7:39発⇒新大阪10:24着)
ひかり584号(博多13:30発⇒新大阪16:24着)
下り(博多方向)
ひかり583号(新大阪 9:09発⇒博多11:47着)

グリーンプログラムは無駄なく使いましょう

ここまで、エクスプレス予約のグリーンポイントを無駄にしないための使い方のテクニックを紹介してきました。元の利用期限が毎年6月30日までなので、気づかない間に無駄になってしまっていた方も多いのではないでしょうか。このページに書いてある方法を使えば、利用の多いお盆シーズンまでポイントを持ち越すことができ、もしかしたら有効に活用できるシーンも増えるかもしれませんので、これを機に、グリーンポイントの延命方法について覚えていただければと思います。

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