新幹線での新型コロナ感染リスクは?

まるで東九州新幹線?爆速特急ソニックは最大60%割引で安く乗らなきゃ損だ!

博多~大分間を結ぶ在来線特急「ソニック」

特急ソニックは、博多~大分間を、鹿児島本線、日豊本線経由で結ぶ在来線特急である。博多を出発し、小倉までは鹿児島本線を東に向かって走行するが、小倉で向きを西に変えて折り返し、西小倉から日豊本線を南へと入っていく。

博多~大分の所要時間はおよそ2時間から2時間30分程度である。

在来線特急なので、通勤ラッシュの時間帯にかかる列車は、やや所要時間が長くなる。

ソニックは在来線最速クラスの表定速度を誇る

ソニックが運行される博多~大分間の距離はおよそ200キロである。

これをだいたい2時間~2時間30分で走るという事は、表定速度(※停車時間を含めた所要時間÷運行距離)は、およそ80km/h~100km/hであって、在来線の中では非常に速い部類の特急列車であるといえる。

参考までに、JRの特急でソニックより速いのは、北陸本線のサンダーバードくらいである。そういう意味では、事実上「東九州新幹線」と呼んでも差し支えない列車だろう。

1時間に1~2本の高頻度運転

ソニックは、博多~大分間をおよそ1時間に1~2本のペースで運行されている。ただし、2022年5月時点では、一部の列車は新型コロナウイルスを原因とする乗客減に伴い臨時列車と化しており、前述した「表定速度が高い列車」は、軒並み臨時列車となっている。

2022年5月に乗車した際には、ゴールデンウィークの谷間の平日(5月2日)で、臨時列車も運転されている日であったが、17時台に大分を出発する普通車の乗車率は、小倉の手前、行橋を出る時点で9割以上が埋まっており、だいぶ乗客が戻りつつあることを感じた。

臨時列車が定期列車に戻る可能性もなくはないだろう。

ソニックに最安で乗車するなら最大60%OFFとなる「九州ネットきっぷ」!

通常のきっぷとインターネット予約で価格が全然違うことも

最も利用されると思われる「博多~大分・別府」間を例に、通常のきっぷとインターネット予約(JR九州ネット予約)を比較してみる。

結論から言ってしまうと、インターネット予約をすると通常のきっぷ購入と比較して、なんと50%~60%の割引がある。普通に窓口で片道を購入する金額で、博多~大分を往復できてしまうのだ。もはや窓口で買う理由など全くない。クレジットカードがあれば便利に利用できるが、クレジットカードが無い場合でも、予約から4日以内に、駅の窓口やコンビニ決済など、多彩な方法での決済が選択できるため、利用するための敷居は比較的低いといえる。


◆通常のきっぷ(普通車指定席-通常期)
博多⇔大分
運賃:3,740円
特急料金:2,730円
合計 ⇒ 6,470円


◆九州ネットきっぷ
博多⇔大分・別府
運賃・特急料金:3,150円(驚異の52%OFF!)


◆九州ネットきっぷ(早特3)
博多⇔大分・別府
運賃・特急料金:2,550円(驚愕の61%OFF!)

参考 JR九州ネット予約 JR九州

インターネット予約は「区間」に注意しよう

注意しなければならないのが、この格安の「九州ネットきっぷ」は、区間が限定されているという点である。

例えば、博多から一駅離れて、香椎駅から大分駅までを予約しようとすると、九州ネットきっぷは適用されずに、通常のきっぷのインターネット予約扱いとなってしまい、6,470円かかってしまう

しかし、一駅乗車・降車駅が違うだけで金額が倍になるなんておかしくない?と思う方もいると思われるが、実はこの九州ネットきっぷは、途中の駅で下車して前途放棄することや、区間の途中駅から乗車することもルール上可能となっている。つまり、博多⇒大分で購入しておいて、香椎駅から乗車することは可能であり、その逆についても可能なのである。

その証拠に、以下の記載がある。

○途中の駅で乗降された場合、ご利用にならなかった区間の払いもどしはございません。

○鹿児島本線と日豊本線にまたがる「九州ネットきっぷ」(博多~大分など)で、小倉駅で下車される場合などは、西小倉~小倉間の清算が別途必要です。

九州ネットきっぷ http://www.jrkyushu-kippu.jp/fare/ticket/123

小倉で下車する場合の特例(経路が鹿児島本線-西小倉-日豊本線なので、西小倉~小倉は別途精算)が書いてあるだけで、途中の駅で乗降しても「払い戻しが無い」としか書かれていない。

つまり、乗らない区間は権利を放棄することで、途中駅の乗降もすることが可能なのだ。

よって、先ほどの香椎~大分間は、九州ネットきっぷの料金3,150円で乗車することができる。

ちなみに、中津~大分の普通車指定席は3,410円なので、極端な話、博多~中津の各駅から大分へ行くのであれば、博多~大分の九州ネットきっぷを購入した方が安上がりという、とんでもない逆転現象が起こる。

ただし、日豊本線内から大分へ向けて乗車する場合であっても、このやり方だと博多から指定席を占有してしまうことになる。せめてもの配慮として、同じくネットきっぷの設定がある「小倉~大分」でやるなり、少しでも無駄に占有される区間を減らすような工夫して頂いて、実践してみてほしい。

九州ネットきっぷを購入できる区間は、以下のリンクを参照のこと。

参考 九州ネットきっぷ JR九州

どうしてもネット予約が利用できない場合は半額近い割引の「2枚きっぷ」

都合によりネット予約がどうしても利用できない人は、この「2枚きっぷ」を利用することができる。

往復同一区間で購入することを条件に、かなりの割引を受けられるきっぷだが、ネットきっぷの割引には勝つことはできない。またJR九州の窓口でしか購入することができないので、本州などから九州への旅行で利用する場合は、現地で購入することしかできないため、繁忙期には指定が確保できないリスクがある。


◆2枚きっぷ(指定席)
博多⇔大分・別府
運賃・特急料金:6,600円(※往復。片道相当であれば3,300円)

参考 2枚きっぷ(指定席) JR九州

まとめ

ソニックは、JR九州のみならず、全国的に見ても有数の速度を誇る在来線特急である。博多~大分間では高速バスとのし烈な争いもあり、そのために安価なネット限定きっぷを発売することで、乗客の維持を図っているのだろう。

別府駅に停車する特急ソニック号

今回、記事を書くにあたって実際に乗車してみたが、鹿児島本線はもちろん日豊本線内もかなりの速度で飛ばして走行しており、「ソニック」の名は伊達じゃない…と感心した。

今回紹介したネットきっぷなどを有効活用して、博多からちょっと足を伸ばして大分へふらっと出かける計画を追加してみるのも良いかもしれない。

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