当サイトの動作確認用に使用していたサブ端末はiPhone6だったのだが、iOS12以降のバージョンには更新できなくなったため、代替としてiPhone8を購入した。中古で十分だが、まぁそれなりに綺麗な端末がいいという希望もあったので、ネット上でそこそこ評判が良いという情報のあった「にこスマ」を利用した。なお、「イオシス」というサイトもあったが、残念ながら美品の「プロダクトレッド」が無かったので、単純な金額では高くつく「にこスマ」となった。
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ネット通販の最大のデメリットとして、「現物を手に取れない」という、最大にして最高のリスクを抱える問題があるが、「にこスマ」では、端末の四方から、わざと傷を目立たせるように写真を撮って掲載してくれている。このため、現物は見ることができなくとも、ある程度の状態は知ることが可能だ。
ただし、美品以上のランクとなると、正直目立つ傷もないので、「比べてもほとんど分からない」という状態になるのだが。
写真で確認できる程度の傷には目をつぶるが、どこにどのような傷があるか知りたいという場合には、役に立つかもしれない。
イオシスに無かったのがこのバッテリー残量だ。あまりに劣化していると、すぐに交換が必要となってしまう。交換には、iPhone8であれば5400円も必要だ。80%を切ったらAppleとしては交換推奨らしく、あまり劣化させてしまうとバッテリーが膨らんだりすることもあるため、結構重要な要素だと思う。ちなみに、私が購入した端末は残量85%なので、使用頻度からしても、1~2年後に交換するくらいで丁度いいだろう。気になるのはiPhone8のサポート期限だが、iPhone8はA11チップ搭載なので、A10どころかA9を積んでいるiPhone6sがiOS14にできているので、向こう3~4年は心配無いのではなかろうか。
検品は徹底的に行っていることがトップページからアクセスできるページに書かれており、自信のほどを窺い知ることができる。また、中古スマホとなると、前のオーナーがどのように使っていたかわからないので、クリーニングの徹底は重要である。これも、専用の施設で徹底クリーニングしていることが同じページに記載されていた。クリーニングも心配ないだろう。
高品質ではあるものの、当然それにはコストが乗ってくるのだろう。見た目はほぼ新品。とのことだが、充電器、ケーブルをはじめとする付属品はつかないため、ある程度iPhoneの利用に慣れて付属品も揃っている人向けである。最初の1台には向かないのではないだろうか。一応セットでケーブルなどを購入することはできるが、割高感は否めない。
個人的に最大の罠であると思ったのがこの「消費税表記」である。商品ページには「税別」とも「税込」とも書かれていないが、「税別」なので注意してほしい。つまり、商品ページには本体価格のみが掲載されており、本体価格×10%の消費税が別途かかるので注意してほしい。以下の画面は注文確定前の画面だが、この画面に来るまで一切「税」については触れられないので、勘違いした方もいるのではないかと思われる。
このため、前述のイオシスとは、送料含めてトントンかぁ、と思っていたものの、イオシスが税込みに対し、こちらは税抜きなので、消費税分がまるまる高くつくので注意してほしい。(最高ランクの商品で比較すると、イオシスの送料込み総額と、にこスマの税抜き価格はまるでリンクしているとしか思えない。)
イオシス:26,800円+送料640円⇒27,440円
にこスマ:27,500円+税2,750円⇒30,250円
なお、比較対象のイオシスの商品はネットワーク利用制限が▲となっているので、まだ割賦金の支払いが完了していない端末だ。仮に、元の購入者が割賦金を支払わない場合、ネットワーク利用制限(いわゆる「赤ロム」化)がかかる可能性がある。ネットワーク利用制限が〇となっており、制限がかかる心配のないことが保障されている端末は、3,000円ほど高くなっており、にこスマとトントンだ(29,800円税込)。
しかし、にこスマは、そこまでの情報を掲載せずに販売しているため、「▲」であるものとして比較した。
なお、両者とも、利用制限がかかった場合には、一律で同等品への交換か返品を受け付けてくれるようであり、SIMロックが解除してある場合は、利用制限が罹った場合でも、契約したキャリア回線を利用しなければ何事もなく利用できる。また、Wi-Fiのみによる運用であれば全く影響を受けない。
少し話が逸れてしまったが、にこスマの税抜き表示には気を付けなければならない。ということだ。お客様の声というコーナーの中にも同様の意見があったが、修正されないところを見ると、やはり…。
遅くなってしまいましたが、端末が届きました!今回は、Aグレードという最も程度の良い端末を買ってみたので、どのレベルのものが来るのか楽しみにしていた。
うん、ピッカピカだ。正直、自分には「どこが中古?」というレベルだ。ただ、当然中古なので、電源を入れてバッテリー状態を確認すると、購入時の額面通り(85%)に電池は劣化していた。自分の使い方だと、2年使ってようやく85%くらいまで減るのだが、ケース付きで運用してもここまで綺麗には保存できない。いったいどのように使っていたのだろうか?
ちなみに、バッテリーはAppleで5,400円(税別)で交換可能なので、交換してしまえばほとんど新品同様である。
ここまで、にこスマでiPhone8を買ってみた顛末を書いてきたが、評判通りというよりは、予想以上に状態の良い端末が送られてきた。外装には肉眼で確認できるような傷は無く、ほぼ新品同様であり、気持ちよく利用することができるだろう。ただ、バッテリーについてはそれなりに劣化しているため、電池の減りは少し早いように感じる。気になる人や利用頻度が高い場合は、電池交換が必要となるだろう。
また、特記が無い限り付属品は一切付いてこない。私は昔からiPhoneユーザーなので、充電器はいくらでも転がっているのだが、初iPhoneの方は、充電器が必要だ。100均一など格安のものもあるが、安全面やPCとの連携(iTunes)を考慮した場合、最低でも「Made For iPhone(MFi認証)」のケーブルと、高速に充電するためにACアダプターは必要だろう。ACアダプターは、iPhoneを新品で買うたびに付属してくるうえに、そう壊れるものではないので、iPhone使いが周りに多ければ、譲ってもらえるかもしれない。
総括すると、iPhone1台目の人はたぶん新品を買った方が幸せになれるが、2台目以降だったり周りにiPhone使いが多い場合には、にこスマで端末を買うと幸せになれるかもしれない。また、外装の多少の傷には目をつぶる場合、AランクでなくともCランクまで落とせば、さらに5000円程度安くすることができる。Cランクの実物がどの程度のものかは分からないが、ディスプレイに傷などの問題がある場合、特記事項として明記してあるので、そのような特記が無ければ、画面に不都合はないと考えてよいと思う。
結論から言えば、「にこスマ」の端末に、嘘はなかった。「超美品」は「超美品」で間違いない。