新幹線での新型コロナ感染リスクは?

2019年度に引退する新幹線700系車両の乗り納めはお早めに

新幹線の代替わりは早い。ついこの間まで、特に意識しなくても普通に乗ることができていた700系が、いよいよ姿を消そうとしている。世間が騒ぎ始めるころには落ち着いて乗車できなくなることは間違いないので、個人的な観点ではあるが、この記事で乗り納めについて考えてみようと思う。

2019年度に東海道新幹線からの引退が決定している700系

さて、そんな700系車両だが、WIkipediaを見ると、2019年4月の時点で、既に14編成しか残っていないらしい。最盛期には81編成もいたのだから、いかに減ってしまったかが分かるだろう。それから4か月も経っていれば、今時点では、もう少し減っていてもおかしくない。引退する日こそまだ公式にはなっていないものの、2019年度の引退が決定しているということで、遅くとも2020年3月のダイヤ改正までには東海道新幹線から引退することになるのだろう。JR西日本の700系(16両編成)については、今のところ去就が明言されていないものの、廃車が進行していることから、近い将来には消えゆく運命にあることに違いはない。

思えば、私が新幹線をよく使うようになったのは2007年頃から。ちょうど300系の置き換えが始まり、N700系が登場しはじめた時期である。もちろんこの頃のN700系は、狙わないと乗れない列車だったため、700系はまだまだ「新しい車両」で通じていた。それか「カモノハシ」だが、もう誰もカモノハシと言っているのを聞かない。登場時はかなりニュースになっていたことを覚えているが、時間の流れは早いものだ。そして、700系にはなんと「喫煙車」が存在する。喫煙ルームじゃない、喫煙車だ。これには2007年当時でも結構な衝撃だった。未だに電車の座席でタバコが吸えるなんて、どれだけ時代錯誤なのかと。話がそれてしまったが、喫煙車があることも含めて、やはり700系は旧世代の新幹線車両だ。

700系の乗り納めにあたって検討&こだわるポイント

廃車が迫ると鉄道ファンたちが集まる

新幹線に限った話ではないが、廃車が迫ると、鉄道ファン達はその雄姿を記録に焼き付けておきたがる。特にさよなら運転など、注目度の高い列車の運転があると、度々写真撮影でトラブルになる鉄道ファンが報道番組等に取り上げられているのは、これは皆さまも知っての通りかと思う。いわゆる「葬式鉄」と呼ばれるタイプの鉄道ファンで、個人的には、最後の雄姿よりも、まだ見られるうちに普段の姿を記録しておくことのほうが大事だと思うのだが。それはさておき、東海道新幹線から700系が消える日は、先にも書いたが2020年のダイヤ改正になるのではと思う。その日をもって、東海道新幹線はN700系列に統一されたダイヤとなるのだろう。あと半年程度だが、今のところ700系に群がる鉄道ファンは見ていないので、まだ今なら日常の700系に乗ることができるのだ。年が明けて2020年になろうかという頃には、700系運用の列車には車内にも車外にも鉄道ファンの姿が目立つようになるだろう。

どうせ乗るなら、登場時を思い出す「のぞみ」で

定期列車では「こだま」で細々と活躍する700系だが、多客期にはいまだに「のぞみ」の臨時列車に充当されることもある。登場時は当たり前だが、「のぞみ」の最新型車両として華々しくデビューした車両だ。最後に見送るのも、「のぞみ」に乗って見送るのが礼儀というものだろう。そしてできれば、山陽新幹線に直通する博多行きが良い。これも登場時の話と結びつくのだが、「のぞみ」の新型車両は、当然ながら山陽新幹線との直通列車に優先的に導入される。つまり、700系の登場時の姿に思いを馳せるのであれば、山陽新幹線直通でなければ、それを再現することはできないだろう。しかし、前例に倣うなら、さよなら運転はJR東海が東海道新幹線の東京発新大阪行き、JR西日本エリアでは山陽新幹線の新大阪発博多行きと、分かれて開催されることになるだろう。300系の時は。JR東海と西でそれぞれさよなら運転が行われたので、東京発博多行きという、登場時の姿をさよなら運転で見ることはできなかった。まぁ、会社も違ってくるだろうから、そのあたりの対応としては止むを得ない部分があるのだろう。

前置きが長くなったので一旦整理をすると、個人的に乗り納めをするなら、次の条件にしようと思う。

700系の個人的さよなら乗車をする列車の条件
  • のぞみ号であること
  • 山陽新幹線直通の列車であること
  • 東海道と山陽をまたがって乗車すること

さて、ここから実際に適任となる列車を探す。時刻表を眺めると、条件付きで「N700」が使用されると書かれており、さらに山陽新幹線へ直通する列車が見つかる。かなり読みづらいが、東京駅7:13発の「のぞみ155号」は、8月6日、10日、26日は、時刻表を見るとN700系で運転とはなっていない。つまり700系で運転される「のぞみ」なのだ。

のぞみ155号は、8月は毎日運転するが、8月6日、10日、26日は「N700」と明言されていないため、必ず700系が充当される。かつては、700系使用列車にも「700系」マークが付けられており、無印の列車が300系であったのだが、300系使用だと思っていたら、実際には700系が来たりしてとてもがっかりすることが多かった。ただしこれは、300系と700系の車両設備が同一であったからに他ならない。700系とN700系では、喫煙席にの有無など、車両の設備に差がありすぎるため、700系の代替でN700系を充当するのはやりにくいだろう。

いつもの「のぞみ号」の風景を楽しむ

ここまで書いてみたものの、8月は個人的に乗り納めが厳しい状況である。ただ、8月中に乗ることができれば、そこで待っているのはいつもの「のぞみ号」だろう。8月10日はともかくとして、6日と26日は、夏休み期間とはいえ平日だ。いつものように東京から名古屋での朝イチの仕事へ向かうため、スーツのサラリーマンが忙しく乗り込み、そしてコンセントがないことに驚愕する、いつもの700系の車内だろう。いかにも鉄道ファン、といった人の比率は、限りなく小さいに違いない。そして山陽新幹線の区間に入ると、ビジネスマンの数は減り、行楽客も目立ってくる。新大阪10時頃の発車でお昼ごろに博多へ到着するダイヤなので、到着して博多でラーメン、なんて事もあるのだろう。博多へ近づくにつれ、だんだん空いていく車内。そんな車内で、「シンカンセンスゴイカタイアイス」を味わい、長旅を終えて博多に降り立つ。こんなこと、さよなら運転では絶対にできやしない。引退を間近に控え、さよなら装飾が施されてしまうと、それ目当てで多くの鉄道ファンが押し寄せ始める。そうなってしまうと、もういつもの700系に乗れるチャンスは無いだろう。そうなる前に、機会を見つけて乗り納めをしてみようと思う。

700系の後に廃車が迫る車両は?

レールスターに使われていた700系や500系は大丈夫なのか?

今のところ、レールスターに使われていた編成(700系8両編成)や500系に関しては、廃車の予告もなく、それを置き換えるだけの計画も見えていないので、早急に姿を消すことはないだろう。ただし、N700S系が本格的に量産されはじめると、やはり去就についての話題は出てくるに違いない。N700S系は、東海道新幹線のリニア開通後を見据え、今の16両固定ではなく12両や8両に柔軟に編成を組み替えられるのが特徴で、JR西日本も700系8両編成や500系の後継車両として、それらの両数でN700Sを製造するかもしれない。もしくは、N700S系をベースとして、新型の山陽・九州直通新幹線用の車両を製造したのち、今のN700系8両編成が、これらの車両を淘汰すべく投入されるのではないかと考えている。これらの車両も車齢を考えると、廃車が始まってもおかしくはない。乗れるときに日常を記録しておくことが、大事になるだろう。

700系の乗り納めはお早めに!

これから700系はどんどん数を減らしていく。また、引退が近づくにつれて、700系目当ての鉄道ファンが車内にも沿線にも目立つようになる。そうなると、落ち着いて乗車することもできないだろう。世間が騒がしくになる前に、ぜひこの記事で紹介したように「のぞみ」で活躍する700系に乗車し、その雄姿を目に焼き付けておいていただきたいと思う。

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