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新横浜始発「のぞみ491号」が臨時で設定される
JR東海は2022年12月16日、2023年3月に実施するダイヤ改正の概要を発表した。東海道新幹線の関係で大きなトピックとしては、臨時列車とはいえついに「新横浜駅始発のぞみ491号(新大阪行)」が設定されることだろう。
これまで、新横浜駅の始発列車は、定期列車の「ひかり533号(停車駅:小田原・静岡・名古屋・京都・新大阪~)」で、この列車は「ひかり」とは思えぬ猛スピードで後続の品川発「のぞみ79号(※)」から新大阪まで逃げ切るダイヤとなっている。
しかし、ダイヤ改正後は、この「のぞみ491号」が「ひかり533号」より先に、名古屋、京都、新大阪に先着するようになる。毎日運転ではないため注意が必要ではあるが、途中駅に停車しない「のぞみ」が新設されるのは新横浜ユーザーにとってはありがたい改正だろう。
一方、ひかり533号は逆に、新大阪到着がこれまでの8:12から8:13となり、改正前と比較すると1分所用時間が延びることになる。(途中の名古屋、京都も同様に1分延びる)しかし1分程度は大きな問題ではないだろうし、何より限界のダイヤで走っていると思われたひかり533号が、途中小田原または静岡で退避するようになったにも関わらず、そのタイムロスを改正前比でわずか1分にとどめていることが特筆される。
品川発のぞみ79号は「99号」へと戻る事に
ダイヤ改正に伴い、一部列車の列車番号が変更される。
代表的なものとして、品川始発博多行きの「のぞみ79号」は、「のぞみ99号」へと変更される。設定当初から長きにわたり、品川始発ののぞみ79号は「のぞみ99号」という特別感のある列車番号で運転されていたため印象深かったのだが、それが数年ぶりに元の番号へ戻る事になる。
その一方で、名古屋始発博多行きの「のぞみ75号」および「のぞみ77号」は、それぞれ「のぞみ271号」「のぞみ273号」へと変更される。つまり、これまで「のぞみ7X号」の定義としては「東京駅を始発としない山陽直通のぞみ」であったが、この定義が崩れる事になる。
この理由として、後述の東京〜広島のぞみが「61号〜」の番号を利用する事になるため、名古屋始発に「のぞみ95号」「のぞみ97号」を割り当てられなくなったためと考えられる。
他の変更点としては、臨時列車の山陽新幹線直通列車はこれまで「151号〜」を使用していたが、ダイヤ改正後は「101号〜」を利用する事になる。
また、定期の東京〜広島・岡山(姫路)便は、これまでの「81号〜」から「61号〜」に変更されるようだ。例外として、上り(東京方向)のみ、62号、64号は博多始発の定期のぞみとなるため、このタイプの東京方向への一番列車は西明石6:00発の「のぞみ66号」である。
総評としては、現行ダイヤよりは分かりやすい感じになってきたように思う。現行ダイヤの列車番号は、どれが山陽直通の番号なのか直感的には非常に分かりにくいものもあった(名古屋始発に7Xの番号が振られていたりする)ので、個人的には歓迎できる変更となった。
2023年3月ダイヤ改正に伴う東海道・山陽新幹線の列車番号変更まとめ
2023年3月のダイヤ改正で変更される列車番号を調査しました。「のぞみ号」は大きく変更がありますが、ひかり・こだま号には大きな変更無い模様です。
現行と同じく のぞみ1号~64号の番号が利用されます。
現行から変更となり、のぞみ101号~199号の番号が利用されます。山陽区間の発着は主に博多駅となりますが、一部は広島・岡山が始発・終着となります。
現行から変更となり、のぞみ61号~98号の番号が利用されるようになります。
ただし、62号、64号は博多⇒東京の「定期のぞみ」のため、上り方向の一番列車の番号は「のぞみ66号」です。
現行から変更となり、次のようになります。
品川6:00発博多行き 現行の「のぞみ79号」⇒「のぞみ99号」に変更
名古屋6:20発博多行き 現行の「のぞみ75号」⇒「のぞみ271号」に変更
名古屋7:06発博多行き 現行の「のぞみ77号」⇒「のぞみ273号」に変更
博多19:39発名古屋行 現行の「のぞみ76号」⇒「のぞみ270号」に変更
博多20:01発名古屋行 現行の「のぞみ78号」⇒「のぞみ272号」に変更
現行と同じく のぞみ201号~265号の番号が利用されます。
現行からやや変更となり、280号~483号の番号が利用されます。
記事本文にも取り上げた通り、新横浜駅6:03発新大阪駅8:06着の「のぞみ491号」が新設されます。
名古屋6:37発東京行 現行の「のぞみ72号」⇒「のぞみ268号」に変更
名古屋6:29発東京行 現行の「のぞみ70号」⇒「のぞみ498号」に変更
東京22:00発名古屋行 現行の「のぞみ71号」⇒「のぞみ499号」に変更